人気動画シリーズ「石原順チャンネル」
ホットトピックに対する見解やニュースの裏側を毎週火曜日に配信します。最近の配信実績:

この世に絶対に儲かる売買手法など存在しない。
相場は確率に賭けるゲームである。
ゲームの勝者になるためには、エッジ(優位性)というものを見つける必要がある。
時代を先取りして独創的な視点で情報を発信します。
世界の為替や株価を動かす要因を分析し、資産を増やすための市場や商品、
または自己防衛のための見解をメルマガで明らかにします。
30年以上の運用経験があり今なお現役ファンドマネージャーである石原順氏の英知を学ぶことができます。
さらに読者限定サイトでは、目まぐるしく変化する情勢を読者にタイムリーにフォローアップします。
●情報とは DIFFERENCE である
金融機関やファンド業界では昨年からリストラが行われている。
どこの金融機関もこの先はもっと大規模なリストラに動くと見られている。
筆者の友人や知り合いも何人かクビになっている。
金融機関がリストラをしているということは、
業績が悪いか、先行きの相場に弱気だということだ。
これから壮大なリストラをやろうとしている金融機関のレポートを読むと、
「買いだ、ここは辛抱だ、経済は悪くないから強気だ、押し目買いだ……」というものだらけである。
業界全体が万年強気競争の世界で、そうでなければ会社にいられないのだから否定はしないが、
この世界はニュートラルな立場で相場を見ている人が極めて少ないのが実情である。
極めてマイオピック (近視眼的)な見方ばかりで、歴史大局観など持ち合わせていない。
強気な意見を言い続けることは損を抱えている多くの投資家の耳触りがいいから、
この世界はみんな強気を言っているのである。
相場が下がったら、しょんぼりした顔をするか、「いつかは上がる、なんとかなる、 がんばろう!」
と慰めていればいいということらしい。
金融界にいるとそれが平均的な世界であり、無意識にそれを強制されるバイアスが強い。
そして、情報など、新聞の大見出し程度のものでいいのだと言われる。
難しいことを言っても誰も理解しないと……。
だが、それを聞いていると、投資家は早晩、壊滅的損失か長期塩漬けといった事態に追い込まれるだろう。
「そういうことは、もういいかげんにやめよう!」と思って筆者はメルマガを始めた。
“差異”こそが情報であって、新聞の大見出しのような話など新聞を読めばいいだろう。
さて、メルマガは前号から“第二期”に入った。
筆者が一番懇意にしているリスボンのファンドにも協力してもらって、
“差異”の商品化を進めていく予定である。
情報とは difference である。
(石原順)