△ タナカCRM外国為替市場予測レポート ▼ 日刊(朝刊+夕刊)「FX MUSASHI」:システム取引情報 本レポートの無断転送、無断引用、無断掲載は違法行為としてお断りいたします。 本レポートは情報提供を目的としたものです。投資判断はご自身にてお願いします。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ FOREX 2006年5月9日 Tue. NY為替市場 close 配信10日 10.30 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 外国為替市況概観: 『昨日はドルが買い戻されたがNY入りしてからは、よく訳が分からないまま豪ドル、 カナダ主導の圧倒的な売り攻勢に見舞われ反転、ドルは直近最安値近辺まで再び押し 戻されて終了した。』 アジア市場では標準的な利食い予感から様子見、ロンドン午前中もドルジリ高、しか しNY入りしてからは、さほど注目されていたわけでもない米卸売り在庫の発表後あたり からドル売りが再浮上、アジア市場から売られていた豪ドル、カナダ急反転して上昇、 ゴールドの急騰も横目に、全通貨に我先のドル売りが波及した模様。 その後の後付講釈もばらばらでしっくりとはせず、このマーケット本格的、典型的な大 相場の最中との印象を強くした。この先は、さらに加熱しそうである。本日NY時間が時 間的な山場となりそう。 朝刊:NY市場の終値、夕刊:執筆時レート: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   ドル円 111.03 (111.73 111.62 111.10 112.56 113.76) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 昨日はシグナル点灯なし。ブレークアウトなし。 4月5日117.08より弱気中。 昨日のドル円は、特に変わった選択肢も無く、分かりきった常識的な軌跡を、驚くほど 短期間にやってしまった。すなわち:「(ドル)短期的買戻し、再度の売り攻勢、再度 の直近最安値の試行と言った展開」である。 変わったことと言えばレートチェックが入ったとの噂。これは実質的には政府筋非公式 円高宣言みたいなものだから、ここまで半信半疑でやってきた市場は、これで一安心し て111円割れを目指して専念できるのではないか? 今夜のNY時間は加熱してリスクも高まりそうで、時間的な節目となりそうである。 本日の買いストップは112.11。 標準予想レンジは110.32〜111.40。 ●デイトレーディング: 本日は様子見。 ●● 週足中期予想: 先週はシグナル点灯なし。ブレークアウトなし。 3月17日週116.07より中期弱気中。 ドル円中期週足は3月中旬より弱気中である。先週はチャート上の重要節目である1月 安値113.41円を切り下げ、いよいよ文句なしの中期長期弱気を再確認した。 標準的中期底入れ圏には到達中であるが、現状は標準的ではなく、2004年11月19日週 を思わせる展開。当時の下落パターンを今回に当てはまると111円を目指していると 推測。 さらに現行の下落パターンに平行チャンネルを適用してもやはり111円目標となる。 下げ方もまだ中期クライマックスの様相は見せていない。 中期下落続行との認識が有効と判断。 今週の買いストップは115.45。 標準予想レンジは111.25〜113.60。 ●● 月足長期予想: 4月足はシグナル点灯なし。売りブレークアウト115.39にて発生し長期弱気を再確認。 2006年2月115.78より長期弱気中。 4月の月足は、2004年10月以来初めて、長期売りストップを下抜けて終了した。 長期弱気再確認した。 直近半年間くらい横ばいの長期揉み合いが先行している場合には、下落続行となった ケースが多い。 月足の周期指数はかなり明瞭な下落波動を感知し始めた。 長期弱気続行の認識が有利との結論である。 平均月間レンジ幅も過去30年間の「最低」水準ながら半年振りにやっと反転。 4月は拡大傾向を示し始めた。 この30年間でこのような低水準に近づいたことは4度あるが、いずれの場合もその直後、 長期方向の大変動が発生した。標準以上の大変動は始まったかもしれないと言う認識で 行きたい。 5月第一週は4月安値を切り下げて始まった。 そうなると、予想される長期大変動とはドル高なのではなく、円高なのだろうか? 年初ほぼ全員で意見が一致していた長期ドル高予想の方向には今行っていない。 ドル円は長期的シチュエーションが不気味な感じとなってきた。 5月の買いストップは119.15。 標準予想レンジは111.80〜116.30。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ユーロ円 141.66 (141.70 141.89 141.77 143.26 143.27) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 昨日はシグナル点灯なし。ブレークアウトなし。 5月1日142.91より弱気中。 ユーロ円は昨日狭いレンジ内で揉み合い。目先の安値節目=4月25日安値141.50を少し 押し下げたが特に連鎖反応は無かった。 様子見。 本日の買いストップは142.76。 標準予想レンジは141.06〜142.12。 ●● デイトレーディング: 本日は様子見。 昨日はショート。欧米売り場141.95にはNY時間到達。そこが当日高値となり(=142.00)、 141.66にて終了した。 ●● 週足中期予想: 先週はシグナル点灯なし。ブレークアウトなし。 4月28日週143.75より弱気中。 ユーロ円は先週揉み合いながらほぼ寄り引け同時足で終了。 単純な展開ではなく、非常に判定が難しいものの、周期的に中期弱気転換中と認識中 である。ハッキリし始めると急転直下の下落となろう。 この見方が正しい場合は、今後1ヶ月程度の中期下落波動を見込む。 今週の買いストップは145.18。 標準予想レンジは142.20〜144.50 ●● 月足長期分析: 4月はシグナル点灯なし。ブレークアウトなし。 2005年7月136.40円より長期強気中。 本邦会計新年度入りしたユーロ円長期月足4月はユーロ発足以来最高値を更新し引け値 ベースでも最高値で終了した。 5月に入り、最高値水準で揉み合いで始まっている。 長期のジリ高市場であり、ほとんど横ばいに近く、また長期的な上離れブレークアウト が発生中との兆候は今のところ無い。 5月の売りストップは138.86。 標準予想レンジは141.40〜146.30。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ユーロドル 1.2759 (1.2688 1.2712 1.2770 1.2727 1.2595) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 昨日はシグナル点灯なし。ブレークアウトなし。 4月24日1.2369より強気中。 ユーロドルはアジア時間からロンドン午前までは失速。 しかし利食いの売りは限定的でNY時間幾つかのマイナーなドル安材料に過激に反応する 形で、ユーロドルは上昇した。 印象は唯一つ;本格的なセルオフ発生はまだ先の事だろうとの(根拠の無い?)安心感。 慎重派が徐々に楽天派に転向しそうなマーケットだった。 本日の売りストップは1.2656。 標準予想レンジは1.2718〜1.2826。 ●デイトレーディング: 本日東京市場はロング。買い場は1.2725。 ●● 中期週足分析: 先週はシグナル点灯なし。ブレークアウトなし。 3月3日週1.1980より強気中。 ユーロドル週足は、3週間連続の陽線で終了した。 先週はポンドやドル円が変動率が高く、ユーロドルは控えめだった。 これだけの規模で相場が変動すると、これは単なる中期的周期的な上下変動ではなく、 長期的規模の大変動発生中との認識が強い。 つまり2004年第4四半期や2003円第4四半期を思わせる展開で、当時の規模を思い起こす と今回は1.34程度まで年内かけて上昇するという予兆も見え始めてきた。 ここ数ヶ月の展望では1.30までだろう。 過去3週間発生した完璧な陽線三本週足は、ユーロドルとしては例外中の例外。 直近の記憶は全く無い。異常に強い中期方向性を示す。 例外的な本格中期トレンド発生中である。 今週の売りストップは1.2392。 標準予想レンジは1.2635〜1.2860。 ●● 月足長期月足分析: 4月はシグナル点灯なし。大幅の買いブレークアウト発生して長期強気を再確認した。 2006年1月1.2100より長期強気中。 ユーロドル月足は1月1.2100にて長期買いシグナル点灯、長期強気転換して以来、長期 強気中である。 4月に入り突然様相が変わり後半の2週間で急騰。 最も重要な長期節目1月高値1.2324を遂に切り上げた。 長期周期はまだ上昇の余地を残しており、どのように短く推測しても1,2ヶ月の 上昇余地を残す。最大のトレンド傾向が定着すれば、今年秋から冬までのユーロ高 になりやすい。 5月は既に4月高値を更新して上昇継続で始まっている。 5月の売りストップは1.2003。 標準予想レンジは1.2390〜1.2890 以上