ウォールストリートの歴史
チャールズ・R・ガイスト,
中山良雄,
入江吉正
フォレスト出版
A5判 486頁 2001年10月発売
本体 3,800円 税込 4,180円
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ニューヨーク・タイムズ紙ビジネスベストセラー
本書は初のウォールストリート全史である。これまでウォールストリートの誕生から説き起こし、証券という商品をつくり出して取引する方法に影響を与えてきた金融界や政府のビヘイビアを記した完全な歴史書は存在しなかった。……この200年の間に一般投資家を「冷酷な」証券事業から守るための壁(ウォール)がいろいろとつくられてきた。時に、ぎこちなく見えることもある金融界と連邦政府との関係こそ、ウォールストリートの歴史を貫くテーマである。
目次
1790-1840 初期
ブルズ/ディナーには15種類のワインを/バトンウッド合意締結/初の中央銀行/ジラールとアスター/ニューヨーク取引所の発展/ビドルの銀行/ジャクソン大統領の思惑/ターンパイクと運河/初期の市場での取引/ギャンブル取引/功利主義と進化論
1840-1870 鉄道と南北戦争の時代
初期の投資銀行家/ペテン師の国/ジェイコブ・リトルと空売り/西からのブリザード/ジェイ・クックの出世/南北戦争の資金調達/「5-20」から「7-30」へ/メフィストフェレスの登場/グールドとゴールド/クックの会社の倒産
1870-1890 ロバーバロン
財務者から奪い取る/ダニエル・ドルーの手法/初期の証券引受/もっと食えない手法/鉄道王ヴァンダービルト/鉄鉱王カーネギー/石油王ロックフェラー/バロンの金融/メフィストフェレスが再び襲いかかる
1880-1910 トラストの時代
NYSEは前進する/ニュージャージーと持ち株会社法/発明家の誕生/モルガンの影響が拡大する/産業は再び拡大する/モルガンへの審判/市場の救世主/石油と鉄鋼
1890-1920 マネートラスト
銀行家の影響力/ピアポンドが公の場に/建設的な冒険/トラストへの挑戦/反トラストの旗手/つながる経営陣/銀行の報酬が上がる/賠償か、強奪か?/新たなる投資家たち
1920-1929 好景気の20年代
好景気の裏側/戦争の終結/金本位制/繁栄の予言/クルーゲル帝国/AAPAの圧力/巧妙な脱税法/パーコレーター理論/コールマネー市場/シンジケートとプール/投資信託の魅力/市場の大変動/1929年10月の出来事
1930-1935 ウォールストリート、ニューディールと出会う
忘却の彼方へ/フーバーの陰謀説/ベア・ハントが始まる/債券の債務不履行/政治の流れが変わる/ペコラ委員会/改革が始まる/投資銀行と商業銀行/町角の警官/ウォールストリートの抵抗?/インサル帝国の崩壊
1936-1954 苦闘は続く
銀行家とNIRA/ウォールストリートにおける反動/金融機関の再建/上位による独占/TNEC/競争入札問題/連邦準備制度がコントロールする/アンチトラスト再び/判決が下される
1954-1969 ブル・マーケット
市場の回復/軍需産業の発展/流れを捉える/コングロマリット対司法省/売らんかな主義の登場/消費者ローンが増える/ウォールストリートの苦悩
1970-1981 ベア・マーケット
ブレトンウッズ体制の崩壊/交渉による手数料/新しい金融商品/ユーロボンド市場の挑戦/ニューヨーク市の苦悩/ウォールストリートは拡大する/連邦準備制度理事会の方向転換/インフレ・スパイラル/連邦準備制度を監視する
1982-1996 合併狂
ルール415の登場/海外金融機関の参入/合併の動きが始まる/乗っ取り候補/KKR/ドルと赤字/スワップ市場/暗黒の月曜日/マーケットブレイク/ウォールストリートにおける合併/ドレクセル・バーナムの衰退/危機は続く/再びお馴染みの議論が/ウォールストリートの行方
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