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尾崎彰彦 PineScriptだからできる自由自在の「高機能」チャート分析

PineScriptだからできる自由自在の「高機能」チャート分析

尾崎彰彦
パンローリング
A5判 並製 312頁 2021年11月発売
本体 2,800円  税込 3,080円  国内送料無料です。
この商品は 本日 発送できる予定です。 (発送可能時期について)
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読者の声 ・目次 ・ はじめにリスト7-9についての補足(2023.2.9)

PineスクリプトでTradingViewを徹底活用
定型インジケーターからの卒業!

株式投資において欠かせない株価チャートやトレンドや相場の勢いを分析するインジケーター。
だが、複数の移動平均線を表示したり、トレンドとオシレーター系を併用してポイントを探ったりといった、
自分なりのアイデアを形にするには既存のインジケーターだけでは限界がある。

購入者限定【特典】ダウンロード

ご登録いただくと、サンプルプログラムをDLできます。

アクセスキー:紙本62ページ
(第3章の3.1.5内)
②「カラーコード」
(半角英数6文字)
#は不要です

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世界中で愛用されている高機能チャートソフト「TradingView」ならば、さまざまなインジケーターやストラテジーが搭載されているだけでなく、PineScriptという専用プログラムで簡単にカスタマイズ可能だ。さらに、世界の個人投資家によって公開されたアイデアをアレンジして使えば、オリジナルの売買戦略を近道で構築できる。

ただし、公開されているものはあくまで他者仕様。利用者の多いボリンジャーバンドも自分仕様にするには、その構造を知る必要がある。そこで本書ではプログラミング未経験者が始めやすいように、いきなり売買戦略を構築するのではなく、チャートに吹き出しを出したり、条件にあったタイミングでチャートの背景色を変えたり、インジケーターの計算足をしたりと基本的な記述方法を一歩ずつ解説していく。

PineScriptの構造を理解したあとは作成したインジケーターを使って、条件を満たしたうえでトレンド発生時のゴールデンクロスで買ったり、ローバンドを使ったトレイリングストップを書いたりと、より実践的な練習に進む。そして最後には“値幅”を指定して決済するストラテジーや“価格”を指定して決済するストラテジーのテンプレートをつくって、自分の条件に応用できるようにする。

作成したストラテジーの有効性もバックテストで簡単に確認できる。さらにスマホにアラートを通知させれば、そのタイミングを逃すこともない。

日本人による初のPineScriptの解説本となる本書は、TradingViewを利用者のみならず、株式投資の効率を図りたい方の必携書である。


著者紹介

尾﨑 彰彦(おざき・あきひこ)
PineScriptプログラマ。中学生のころに遊んだ自動車シミュレーションゲームをきっかけに、自動車工学とコンピュータに興味を持つ。大学・大学院では流体力学と情報処理を学びつつ、株式投資もスタート。
2014年にSIerに就職し、プライベートで金融関連のプログラムを作成。2016年にTradingViewに出合い、PineScriptで自作インジケーターの作成を開始。日本語の情報が皆無に等しかったため、試行錯誤を繰り返しながら技術を習得。その時の経験を基に、PineScriptの情報をブログ「超入門 TradingView PineScript」にて掲載中。

・超入門 TradingView PineScript
https://tradingview.blog.fc2.com/

・TradingView
https://jp.tradingview.com/


目次

はじめに
本書の目的
本書の構成

第1章 テクニカル分析とPineScriptについて
1.1 PineScriptで株価チャートのテクニカル分析を始めよう
1.1.1 テクニカル分析とは
1.1.2 PineScriptとは
1.2 インジケーター
1.2.1 トレンド系インジケーター
1.2.2 オシレーター系インジケーター
1.3 バックテスト
1.3.1 売買ルール
1.3.2 ストラテジーとバックテスト

第2章 TradingViewで始めるPineScript
2.1 TradingViewについて
2.1.1 会員登録
2.1.2 チャートを表示する
2.1.3 チャート画面の操作方法
2.2 Pineエディタについて
2.3 プログラミングの基礎
2.3.1 変数と型
2.3.2 計算式と演算子
2.3.3 条件式
2.3.4 関数と引数・戻り値
コラム:コードを工夫して読みやすくしよう

第3章 簡単な指標を1から作成する
3.1 移動平均線を作成する
3.1.1 バージョン指定とコメント
3.1.2 study関数で指標のタイトルを定義する
3.1.3 変数を定義する
3.1.4 sma関数を使用して移動平均を計算する
3.1.5 plot関数で線の属性を指定する
3.1.6 input関数でパラメーターを変更できるようにする
3.1.7 移動平均線の計算ロジックを切替できるようにする
3.1.8 まとめ
3.2 RSIを作成する
3.2.1 バージョン指定とコメント
3.2.2 変数を定義する
3.2.3 RSIの計算ロジックを作成する
3.2.4 sma関数を使用してRSIシグナルを計算する
3.2.5 plot関数で線の属性を指定する
1 3.2.6 input関数でパラメーターを変更できるようにする
3.2.7 RSIシグナルの表示・非表示を切替できるようにする
3.2.8 まとめ
3.2.9 計算結果の検証をする
コラム:リファレンスマニュアルを読もう

第4章 インジケーターの表示を工夫する
4.1 トレンド系指標の見せ方
4.1.1 条件を満たすときにチャートの背景に色をつける
4.1.2 条件によって移動平均線の色を変える
4.1.3 条件によって移動平均線とソース間を塗りつぶす
4.1.4 条件を満たすときにチャート上にラベルを表示する
4.1.5 条件を満たすときにチャート上にシェイプを表示する
4.2 オシレーター系指標の見せ方
4.2.1 水平線を引く
4.2.2 表示レンジを固定する
4.2.3 ヒストグラム表示

第5章 さまざまなインジケーターを作成する
5.1 ローソク足と一緒に表示するインジケーター
5.1.1 エンベロープ
5.1.2 ボリンジャーバンド
5.1.3 ハイ・ローバンド
5.1.4 一目均衡表
5.1.5 n本のハイ・ロー
5.2 ローソク足と別に表示するインジケーター
5.2.1 MACD・MACDオシレーター
5.2.2 移動平均線乖離率
5.2.3 サイコロジカルライン
5.2.4 ストキャスティクス
5.2.5 Williams %R
5.2.6 モメンタム
5.2.7 ADX
コラム:プログラミング技術上達のコツ

第6章 売買ポイントを作成する
6.1 DMIによる買いポイント
6.1.1 DMIのゴールデンクロス
6.1.2 ADXによるトレンド判定
6.1.3 MAによるアップトレンド判定
6.2 RSIによる買いポイント
6.2.1 RSIがターゲット(下)未満となる地点
6.2.2 RSIがターゲット(上)より大きくなる地点
6.3 買値からの割合による売りポイント
6.4 ローバンドによる売りポイント(トレイリングストップ)

第7章 バックテスト用のストラテジーを作成する
7.1 ストラテジーについて
7.1.1 値幅を指定して決済するストラテジー
7.1.2 価格を指定して決済するストラテジー
7.1.3 ストラテジーテスター
7.2 DMIストラテジー
7.2.1 注文ポイントの追加
7.2.2 決済ポイントの追加
7.2.3 株数の算出と資金管理
7.2.4 最終的なコードとバックテストの結果
7.3 RSIストラテジー
7.3.1 注文ポイントの追加
7.3.2 決済ポイントの追加
7.3.3 株数の算出と資金管理
7.3.4 最終的なコードとバックテストの結果
コラム:自分に合ったストラテジーを作って運用する

おわりに


はじめに

投資・トレードにおいて、今では当たり前の単語になったテクニカル分析。そのテクニカル分析を「正確」かつ「速く」行うための最短の近道は、既存のツールを上手に活用していくことです。その点、「TradingView」であればインターネットさえつながっていれば、誰でも、どこでもすぐに使用することが可能です。
TradingViewはトレーディングビュー株式会社によって開発された、個別株やFX、オプション、仮想通貨など幅広い市場をカバーするチャートツールです。ブラウザ上で動作するため、専用のソフトウェアをインストールする必要はありません。サイトにアクセス(https://jp.tradingview.com)するだけで、上場している企業の株価チャートなどを無料で扱えるので、ネットでたまたま気になるニュースを見かけたときに、すぐにTradingViewにつなげば、いち早く株価動向を確認でき、投資チャンスを広げられるのです。
また、アラート機能もあるので、スマートフォンにアプリをインストールすれば移動中でも通知を受け取ることができます。基本利用なら無料なので、まだ利用したことがない方はぜひ、この機会に試してみてください。
そして、TradingView上で書くプログラミング言語を「PineScript(パインスクリプト)」といい、本書の根幹になります。この「PineScript」のコードを書けるようになれば、TradingViewでいつでも簡単に、自分なりのチャート分析ができるのです。 「RSI30に達したからチャンスだ」「ゴールデンクロス通りに買っていこう」「一目均衡表を環境認識に使おう」といったことを考えたときに、目視と手作業でチャートを見ながら一つひとつ当てはまっているかを確認すると膨大な時間がかかり、しかも間違いを生じかねません。
例えば日経225銘柄すべてを手作業で分析するとなると、途方もない時間がかかってしまうでしょう。ところがPineScriptのコードを書けば、自分でサインを出すことができます。さらにバックテストを取れば、過去の実績を一瞬で知ることができるのです。メモを取りながら確かめる必要もありません。
本やインターネットに出ているテクニカル分析が、実際に利益を出していたかどうかを分析することもできるのです。 著者はPineScriptでオリジナルルールのストラテジーを作成し、週足や月足が更新される度にチェックしています。エントリーサインが出たら吹き出しが出るので一目でわかります。こうすることによってエントリーサインを見逃す心配がなくなりました。
本書に興味を持ち、手に取ってくださった皆さんは株式投資やFXなど何らかの投資・トレードのご経験者かと思います。そこで本書では、株式投資の入門編的な内容は省き、TradingViewでのプログラミングのみならず投資プログラム自体が未経験の方を対象に、誰でもできるようにわかりやすい解説を目指していきます。

●本書の目的
私が初めてTradingViewのPineScriptに触れた当時は日本語版のリファレンスマニュアルもなく、SNSなどでも今ほど話題になっておらず、日本語の情報はほぼありませんでした。翻訳サイトや英単語検索等で調べながらオリジナルインジケーターを作成するのは骨が折れる作業でした。
TradingViewでスクリプトを書いてみたいなと思った方の中には、ご覧いただいたことがあるかもしれませんが、私は2019年からウェブサイト「超入門 TradingView PineScript」(https://tradingview.blog.fc2.com)を運営しています。自分が集めた英語ベースの断片的な知識を集約させて共有したかったからです。
現在は日本語版のリファレンスマニュアルも整備され、SNSでもさまざまな方が情報発信しています。しかし、PineScriptの作成方法からインジケーターやストラテジーの作成方法を体系的にまとめている解説は多くありません。特に、プログラム未経験の方にとっては、断片的な情報を集めてプログラムを作成するのは大変です。
そこで、私のサイト「超入門 TradingView PineScript」(https://tradingview.blog.fc2.com)でこれまでいただいた質問などを踏まえて、本書ではプログラム未経験の方にも、PineScriptでインジケーターやストラテジーを作れるようになることを目標とし、PineScript Version4の情報をまとめました。
なぜ、Version4とお伝えするかというと、PineScriptは言語のアップデートが速く、次々に新機能が追加されていくからです。本書執筆中にも追加された機能などがあります。その一部も紹介しているので、PineScript経験者にとっても、知らない関数や機能など新たな発見があるかと思います。
未経験の方にとってもPineScriptのコードを書くことがそれほど難しくならないように努めました。初めて見ると、英数字ばかりでわからないと思うかもしれませんが、1行1行はとても簡単です。
まず、本書のサンプルコードをそのまま書いてみてください。ただ読むだけでは理解できないかもしれませんが、実際にコードを書いてみると内容が頭に入ってきます。やる気さえあれば、誰でもマスターできるプログラミング言語なのです。

●本書の構成
第1章では基礎の基礎として、TradingViewやPineScriptの概要について簡単に紹介します。プログラミング未経験の方は必ず読んでください。
第2章ではTradingViewの会員登録方法と、プログラムの基礎について解説します。プログラミング未経験の方は第2章を読んだ段階ですべてを理解する必要はありません。
第3章から実際にプログラムを作成します。第3章では移動平均線とRSIの作成をそれぞれ1から行います。実際にプログラムを入力して実行してみてください。第3章を読み進めていく中でわからない用語などが出てきたら、第2章に戻って確認してください。
第4章では、第3章で作成した移動平均線とRSIの表示方法を工夫します。線や塗りつぶし色を変更したり、吹き出しを表示したりします。
第5章はさまざまなインジケーターのPineScriptを紹介します。紹介したインジケーターをベースに、表示方法の工夫や、計算式を自分好みに修正することが可能です。
第6章はインジケーターから買いポイントと売りポイントを作成し、後述のストラテジー作成のための準備をします。
第7章では、第6章で作成した買いポイント、売りポイントを使ってストラテジーを作成します。さらにバックテストを行い、作成したストラテジーが利益の出るルールかどうかを確認します。

本書を世に出す機会を与えてくださったパンローリング株式会社に感謝の意を表します。また、本書を通して読者がPineScriptを修得し、思い通りの株式投資を行えることを願っております。
2021年10月
尾﨑 彰彦


■補足(2023.2月)

〇P.277(リスト7-9)につきまして

(本書執筆後の)21年9月に、トヨタ(7203)では株式分割が行われたようです。

株式分割があったエビデンス

そのため、現状ではp279図7.14と同じ絵を出そうとしても不可能となっています(縦軸の株価が5倍ズレているはずです)。
それを踏まえた上で、本書に書かれている通り初期資金を1000万円にすると、ひとまずバックテスト結果が表示されることを確認しました。
なお、初期資金を1000万円にする旨は、リスト7.9の後の文章で示しています(ある程度の資金が無ければ株数が0となり購入できないので、初期資金を1000万円に変更しています)。

確認した結果

一応バックテストは行われていますが、目標の株価に到達する前に利食いが行われています。
これは、83行目の strategy.exit(id = "exit", from_entry = "long", profit = ProfitDelta, loss = LossDelta) が株式分割によりうまく動いていないのではないかと考えます。TradingViewのバグと思われます(ProfitDeltaやLossDeltaの値が万一間違っていると、そもそも買値上下の赤青線も正しく表示されないためです)。
ちなみに、価格を指定して決済するほうは、正しく動くことを確認済みです。


(現代の錬金術師シリーズ167)

読者のご意見

本書は、TradingViewでインジケーターやストラテジーを作成するための...もっと見る

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