ロジャー・マレーの証券分析
ポール・ジョンソン,
ポール・D・ソンキン,
長岡半太郎,
藤原玄
パンローリング
四六判 上製本 374頁 2023年6月発売
本体 3,800円 税込 4,180円
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副題: バフェットと並び称されるグレアム・ドッドの継承者
<必見!>マレーによる伝説の講義を完全収録!
バリューの巨人!
まさに、これぞ、シン証券分析!
読者の声
ロジャー・マレー(1911-1998)はバリュー投資の歴史において極めて重要な人物だ。金融のプロであり、エコノミストであり、議会メンバーのアドバイザーであり、教育者であったマレーは、伝説のベンジャミン・グレアムからコロンビア大学ビジネススクールの安全性分析(security analysis)の講義を引き継いだ人物である。同校で何世代もの学生たちを指導したが、そのなかにはマリオ・ガベリ、チャールズ・ロイス、レオン・G・クーパーマン、アート・サムバーグらがいる。
本書はマレーの多方面にわたるキャリアを魅力的に紹介するだけでなく、マレーが晩年に行った、自身の投資哲学を要約した一連の講義録を収録している。プロの投資家で教育者でもあるポール・ジョンソンとポール・D・ソンキンが、マレーの人生と業績を記録し、そのプロとして偉業、理論的洞察、永続的な遺産を形にしている。彼らが強調するのはマレーの教育哲学と指導ぶりで、かつての教え子たちがマレーの指導や受けた影響を振り返っている。
本書には、1993年にガベリの講演で開催され、後に投資コミュニティーの伝説となった、マレーによる4回の講義録が掲収録されている。これらの講義に触発されたブルース・グリーンウォルドはマレーに安全性分析の講義を共同で担当するよう願い出た。これは1977年にマレーが引退したあと、衰退していたコロンビア大学ビジネススクールのバリュー投資教育の復活につながった。ジョンソンとソンキンが指摘しているとおり、これらの講義が公開されるのは初めてのことである。これは今日バリュー投資を学ぶ者たち、そして実践する者たちすべてに対する得がたい啓発と素晴らしい教訓となるだろう。
■本書への賛辞
「あなたの成功の要因は、と問われたら、私はコロンビア大学ビジネススクールとロジャー・マレーに負うところが大きいと答える。1960年代初頭に通ったフォーダム大学にもファイナンスを教える素晴らしい教授たちがいた。だが、神のお導きを目の当たりにし、自ら進むべき道を理解したのは1965年にコロンビア大学でマレー教授に出会ったときだった」――マリオ・ギャベリー(『M&A 買収者の見解、経営者の異論』[パンローリング]の著者兼GAMCO創業者兼会長兼CEO)
「投資業界での50余年に及ぶキャリアを振り返ると、ロジャー・マレーは自分に多大なる影響を及ぼした人物の1人だったと思う。安全性分析(security analysis)の講義を担当していた彼は主題に対する大いなる愛情を示していた」――レオン・G・クーパーマン(オメガ・アドバイザーズ会長兼CEO)
「生きていると幸運に恵まれることがある。私がまさにその幸運に恵まれたのは1968年にコロンビア大学ビジネススクールでロジャー・マレー教授の安全性分析(security analysis)の講義に参加がかなったときだ……マレーは1958年から1977年の引退まで学生たちを指導した。この間、彼はベンジャミン・グレアムがカリフォルニアに引退するときに引き継いだバリュー投資の伝統を受け継いでいた。マレーの教え子の多くがやがてバリュー投資家として大きな成功を収めた。そしてこの伝統の灯は今日も赤々と燃えている」――ジェームス・ラッセル・ケリー(フォーダム大学ザ・ガベリ・センター・フォア・グローバル・セキュリティー・アナリシス理事)
著者紹介
ポール・ジョンソン(Paul Johnson)
30年以上にわたりコロンビア大学ビジネススクールの非常勤教授を務め、バリュー投資と安全性分析の講義を担当している。彼は、コロンビア・ビジネススクール・パブリッシングが発行した『投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識』(日本経済新聞出版)の脚注を担当、『ゴリラゲーム』(講談社)の共著者であり、頻繁に『コロンビア・ビジネススクール(Columbia Business School : A Century of Ideas)』に寄稿している。ソンキンとの共著に『パーフェクト証券分析――株式投資でリターンを向上させるための基本ガイド』(パンローリング)がある。
ポール・D・ソンキン(Paul D. Sonkin)
GAMCOインベスターズのファンドマネジャーで、主に中型株に投資するTETONウエストウッド・マイティ・マイツ・ファンドを共同で運用している。長年にわたりコロンビア大学ビジネススクールの非常勤教授を務めた。ジョンソンとの共著に『パーフェクト証券分析――株式投資でリターンを向上させるための基本ガイド』(パンローリング)がある。2001年刊行の『バリュー投資入門――バフェットを超える割安株選びの極意』(その第2版は『新版 バリュー投資入門――グレアムとバフェットを超えるために』[パンローリング])の共著者である。
目次
監修者まえがき
まえがき マリオ・ガベリとレオン・クーパーマン
ロジャー・マレー博士への賛辞 ジェームス・ラッセル・ケリー
序文
謝辞
序論
パート1 伝記
第1章 マレーの最初のキャリア
バンカーズ・トラスト(1932〜1955年)
第2章 マレーの二つ目のキャリア
影響力あるエコノミスト(1950〜1998年)
第3章 マレーの三つ目のキャリア
敬愛されるビジネススクールの教授(1956〜1978年)
第4章 マレーの四つ目のキャリア
ファンドマネジャー(1965〜1970年)
第5章 民間の年金基金業界の形成にマレーが果たした役割(1950〜1980年)
第6章 『証券分析』第5版(1988年)
第7章 コロンビア大学ビジネススクールにおけるバリュー投資の復活(1993年)
第8章 受賞歴(1999年から現在まで)
第9章 「新」ロジャー・マレー・レクチャー・シリーズ(2000年)
パート2 テレビ・ラジオ博物館での講演
第10章 レクチャー1 価値と価格(1993年1月22日)
第11章 レクチャー2 市場の構成要素と価値(1993年1月29日)
第12章 レクチャー3 株式の価格付けと還元利回り(1993年2月5日)
第13章 レクチャー4 価格と価値の収束(1993年2月12日)
パート3 インタビュー
第14章 ピーター・J・タナスによるインタビュー(1996年)
監修者まえがき
本書は、共にコロンビア大学ビジネススクールの非常勤教授で、資産運用分野での経験が豊富なポール・ジョンソンとポール・D・ソンキンの著した“The Enduring Value of Roger Murray”の邦訳である。タイトルにもなっているロジャー・マレーは、バリュー投資の哲学で中核的な技術でもある安全性分析(あるいは安全分析――security analysis)の中興の祖で、非凡な金融人にしてコロンビア大学教授でもあり、またアメリカにおける年金制度の改革を推進し、広く国民が安心して暮らせる制度の創出を行った人物だが、本書は彼の伝記、安全性分析の講義録、そしてインタビューで構成されている。
本書の原題をそのまま日本語に訳すと「ロジャー・マレーの不朽の価値」ということになると思うが、台湾総督府長官や満州鉄道総裁を務めた後藤新平が人物の評価について述べた「財を遺すは下、事業を遺すは中、人を遺すは上なり」という基準に従えば、マレーが個人年金基金の創設に携わっただけではなく、資産運用業界で大きな成功を収めている数多くの弟子を育てた実績を見れば、それは間違いなく永遠無窮の価値を持つだろう。本書のきっかけとなる安全性分析に関する講義も、その後のコロンビア大学での実践的なバリュー投資講座の復活も、マリオ・ガベリをはじめとした教え子たちの努力と熱意によって実現したものであるが、それらも自然なことであると私は思う。(続きを読む)
まえがき(マリオ・ガベリとレオン・クーパーマン)
ロジャー・マレーに捧ぐ
「あなたの成功の要因は」と問われたら、私はコロンビア大学ビジネススクールとロジャー・マレーに負うところが大きいと答える。一九六〇年代初頭に通ったフォーダム大学にもファイナンスを教える素晴らしい教授たちがいた。だが、神のお導きを目の当たりにし、自ら進むべき道を理解したのは一九六五年にコロンビア大学でマレー教授に出会ったときだった(ガベリ)。
投資業界での五〇余年に及ぶキャリアを振り返ると、ロジャー・マレーは自分に多大なる影響を及ぼした人物の一人だったと思う。安全性分析(security analysis)の講義を担当していた彼は主題に対する大いなる愛情を示していた。今でも私は、一九七七年に彼が送ってくれた手紙を部屋の壁に飾っている(クーパーマン)。
われわれはサウスブロンクスの同じ地域で育ったが、当時そこにはユダヤ系やイタリア系の移民が数多く住んでいた。われわれはビジネススクールで親友となったが、五五年が経過した今でもそれは変わらない。われわれは毎日ブロンクスからコロンビア大学まで一緒に通ったものだった(クラスメートのアーサー・サムバーグも一緒だった)。われわれは株式が大好きで、投資アイデアについて議論を戦わせるのが好きだった。だが、二人の意見が一致していることがある。それはロジャー・マレーがわれわれの投資キャリアと人生に多大なる影響を与えてくれたことだ。(続きを読む)
(ウィザードブック346)
読者のご意見
ロジャー・マリス(メジャー・リーグでベーブルースの年間最多本塁打を破った強打者)なら知ってますけど、ロジャー・マレーって誰!?と思ったのは僕だけではないはず。...もっと見る
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