優れたトレーダーの特徴は何だろうか? トレード業界で最高の著作者であり、啓蒙家であるジャック・シュワッガーは、一貫して市場を打ち負かしてきた驚異的な人々の助けを借りて、長期にわたってその答えを見いだしてきた。本書で、彼は世界で最も優秀なヘッジファンドの達人たちと話をして、彼らから学ぶべき教訓に焦点を当て、彼らの知恵をあなた自身のトレードで利用できるようにしてくれた。
ここ数十年の間で、ヘッジファンドはますます人気のある運用先になってきている。しかし、ヘッジファンドの爆発的な増加によって、トレードはかつてないほど厳しい競争にさらされている。本書では、シュワッガーが取り上げた15人のトレーダーから得られた貴重な教訓を読者に伝えている。彼らのなかには業界の伝説的な人物もいる。また、全員がリスクに比べてリターンが高く、模範的な成績を残している。 世界最大のヘッジファンドの設立者から独立系のマネジャーまで、本書でインタビューを受けているトレーダーは各分野でまったく異なる手法を用いている。にもかかわらず、彼らの一人一人が新しく独自の洞察によって、明確な戦略を作り、着実で優れた運用成績を上げている。
以前のベストセラーである『マーケットの魔術師』『新マーケットの魔術師』『マーケットの魔術師【株式編】』(いずれもパンローリング)と同様、シュワッガーは成功したトレーダーの核心を突く質問をしている。マーケットの先達から学ぶべき重要な教訓を40にまとめ上げた本書は、最高のトレーダーたちから学んでトレード能力を向上させようとしている投資のプロにも、マーケットに熱中している人にも、貴重な指針や時を超えた洞察を提供している。
彼らすべてに共通する特徴の一つは、リターン・リスク比率に優れたパフォーマンスを生み出してきたという点だ。高いリターンとみなされてきた指標の多くはトレーダーの手腕を示すものではなく、リスクを多くとりたがる気持ちの反映にすぎない。そのため、私はリターン単独ではなく、リターン・リスク比率のほうがはるかに有用な尺度だと考えている。実際、投資家がリスクを適切に考慮に入れないでリターンに固執するのは、投資における大きな過ちの一つだ。だが、これは別の本で書くべき話だろう。リターン・リスク比率の尺度で、私が特に役立つと思うものは、GPR(ゲイン・トゥ・ペイン・レシオ)だ。この尺度については、付録Aで説明している。
どのインタビューを本書で取り上げるかを決めるに当たり、私は主として次の三つの基準に従った。
一.長期にわたって――常にではないが、通常は一〇年以上、それよりもはるかに長いことも多い――、リターン・リスク比率が優れている運用実績を持つ。
二.トレードに関する貴重なアドバイスを率直に提供している。
三.インタビューに精彩があり、面白く読める。
(全文を読む)
第1部 株式トレーダーたち第1章 スティーブ・クラーク Steve Clarkうまくいくことを増やし、うまくいかないことは減らして、損失年はゼロ、年平均は一九・四%を成し遂げた「高卒のヒーロー」
第2章 マーティン・テイラー Martin Taylor
第3章 トム・クローガス Tom Claugus
第4章 ジョー・ヴィディッチ Joe Vidich
第5章 ケビン・デーリー Kevin Daly
第6章 ジミー・バロディマス Jimmy Balodimas
第7章 ジョエル・グリーンブラット Joel Greenblatt |
第2部 グローバルマクロ戦略のトレーダーたち第8章 コルム・オシア Colm O'Sheaファンダメンタルズ分析から今起きていることに気づき、低リスクで年複利平均一一・三%を実現した「ソロスの弟子」
第9章 レイ・ダリオ Ray Dalio
第10章 ラリー・ベネディクト Larry Benedict
第11章 スコット・ラムジー Scott Ramsey
第12章 ジャフリー・ウッドリフ Jaffray Woodriff 第3部 マルチストラテジーのトレーダーたち第13章 エドワード・ソープ Edward Thorpディーラーをやっつけた手法で月間勝率九八・七%、年平均複利リターン一九・一%を記録した「カジノ出禁の革新的数学博士」
第14章 ジェイミー・マイ Jamie Mai
第15章 マイケル・プラット Michael Platt
結論――マーケットの魔術師による四〇の教訓
付録A――GPR(ゲイン・トゥ・ペイン・レシオ) |
だが、本書で取り上げられている運用手法の多くはマーケットの線形性を初めから前提としていない。それらは確からしさの根拠を論理性に置いてマーケット全体を包括的に理解・分析し、環境変化に対応するための最小有効多様性原理を満たすだけの冗長性を備えた有機的な論理モデルである。ここで本書は、まさに資産運用業界における近年のイノベーションの実例を示しているのである。現に最初の『マーケットの魔術師』ではこうした柔軟なアプローチを明示的に使っているトレーダーは、ブルース・コフナーなど数えるほどしかいなかったのに対し、本書では過半のトレーダーがこうした考え方を当たり前のように採用している…(全文を読む)
シュワッガーの投資業界に対する貢献は計り知れない。彼の最初の著書、『マーケットの魔術師』は新世代のトレーダーたちを奮起させた。彼らの多くはその後、『新マーケットの魔術師』に、そして、次には『マーケットの魔術師【株式編】』に登場した。彼の『マーケットの魔術師』シリーズは、トレーダーが一世代から次世代へと渡すたいまつになった。本書はその伝統をさらに伸ばし、強め、仕上げるものだ。トレーダーはよく彼の本の一節や章を彼ら自身の手法の参考にしたり、トレードの指針にしたりする。彼の著書はトレード自体やその意識を表す言葉として不可欠だ…(全文を読む)
(ウィザードブックシリーズ201)
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