目次
訳者まえがき
謝辞
序文
前著で分析した1980年代/日本株バブルが崩壊した1990年/2000年の3回目の株式バブル崩壊/デフレのシナリオ/1980〜1997年のインターマーケットの原則/1998年とその後の状況の変化/原油の役割/金の復活/アセットアロケーションと景気の予測/チャートの重要性
第1章 1980年代の再検討
1980年に大天井を付けた商品/1980年に底入れしたドル/1981年に底入れした債券/1982年に底入れした株式/4つのマーケットの相互関係/1987年の株式大暴落/1987年春の商品高と債券安/8月に大天井を付けた株式/株安をもたらしたドル安/グローバルだった1987年の株式大暴落/それ以降のインターマーケットの相互関係/ドルの遅行する動き/1990年
第2章 1990年と湾岸戦争
1990年初めに下降した債券/1990年初めから急騰したCRB先物指数/債券と株式の乖離/米株高を確認しなかった世界の株式/8月のイラクによるクウェート侵攻/金と原油の急騰/湾岸戦争勃発後はそれ以前とは逆の動き/1990年に原油と石油株が乖離/原油価格40ドルの重要性/1990年のインターマーケットのトレンド/1991年と2003年の比較/上昇トレンドを取り戻せなかった日本株
第3章 1994年の忍び寄る弱気相場
1990〜1993年の明るい局面/CRB先物指数/CRB先物指数は1993年前半に上昇/工業用金属の動き/JOC-ECRI指数/金と原油も重要な指標/ゴールドマンサックス商品指数/債券は株式の先行指標/忍び寄る弱気相場/1994年の公益株安と金属株高/1995年に逆転したインターマーケットのトレンド/CRB先物指数÷債券レシオ/債券と株式は1998年まで上昇
第4章 1997年のアジア通貨危機とデフレトレンド
1997年のアジア通貨危機/債券と株式の乖離/デフレのシナリオ/1997〜1998年は単なる序章/1997〜1998年のインターマーケットのトレンド/ドルと商品/香港株と工業用金属がそろって天井/商品と債券/債券と株式 1998年に債券と株式が乖離/CRB先物指数÷債券レシオとセクターローテーション/景気循環株と消費関連株 1997年にレシオが急下降/レラティブストレング分析/この2つのセクター指数のレシオ/1997〜1998年のインターマーケットの教訓
第5章 株式の大天井に至る1999年のインターマーケットのトレンド
1999年に逆転した1998年のトレンド/1999年に始まった商品の上昇/商品と債券利回り/原油と工業用金属の底入れ/金利上昇が株式に及ぼした影響/NYSE騰落ラインが急落/株式市場の各セクターに対するインターマーケットの影響/原油高は石油株にプラス/手痛い打撃を受けた運輸株/原油高は金融株にも大きな打撃/その他のセクターに対する影響/セクターローテーションと景気サイクル/1999年のグローバルな影響/香港株と半導体株/豪ドルと商品
第6章 インターマーケット分析の再考
序/進化するテクニカル分析/セクター分析の重要性/アセットアロケーション手法/インターマーケット分析の基本条件/グローバルなマーケット/グローバルなセクタートレンド/米市場に及ぼす日本の影響/日本発のデフレトレンドがFRBの努力を無効に/経済的な教訓/インターマーケット分析のテクニカルな性質/チャートのメリットは大局観/景気の予測/景気トレンドを先取りするマーケット/ドルの役割/為替相場のグローバルな影響/多国籍企業に対するドルの影響/ドル安で潤うマクドナルドやP&G/医薬品株に対するドルの影響/小型株は内需株/ドル安はサービス関連株にもプラス/インターマーケットの原則のまとめ
第7章 2000年にはじけたナスダック株バブル
歴史的な年/景気減速を示唆する逆イールドカーブ/チャートに表れた警告のシグナル/物事が起きたときにその意味を理解する/逆イールドカーブ――2000年1月30日付のマーケットメッセージ/またも1969年のような状況が出現したのか/1月の安値をブレイク/現金比率を高めよ/ナスダック株の移動平均ブレイクとNYSE株の低迷/REITが人気化/レラティブストレングを有するREIT/REITの上昇/景気減速――2000年4月21日付のマーケットメッセージ/2000年初めに銅と債券利回りがピークに/景気減速期には消費関連株が有利/消費関連株が上昇/状況は良くない方向に/バリュー株にシフト――2000年8月11日付のマーケットメッセージ/景気サイクルとセクターローテーション/エネルギー株や消費関連株が買われると景気が悪化/景気の減速――2000年11月10日付のマーケットメッセージ/セクターローテーション図の2つの利用法/2000年の教訓
第8章 2003年春のインターマーケットの状況
光り始めた金/債券と商品は逆相関の関係/9.11以降の逆転/商品に先行する株式/株式が商品に先行して反転上昇/債券と株式が逆相関の関係/9.11以降にトレンドが逆転/株安は金にプラス/2002年5月22日――ドルが大天井/ドル安は金にプラス/金鉱株の輝き/ようやくデフレの脅威に気づいたFRB/ドル安
第9章 2002年の商品高とドル安
商品の上昇/ドルの天井と商品の底が一致/債券と商品の乖離/「戦争プレミアム」が原油価格を押し上げ/個別商品の乖離した動き―天候と景気/工業用金属と金利は順相関の動き/商品と債券利回りは順相関の動き/アジア発のデフレトレンドが債券利回りを押し下げ/グローバルな弱気トレンド/日本がグローバルなマーケットを押し下げ/デフレのシナリオ―米株式と金利の低下/商品高をもたらしたFRBのデフレ回避策/ドル安で金も上昇トレンドに/実物資産の見直しか
第10章 金融資産から実物資産へ
金の復活/金が15年にわたる下降トレンドラインを上方にブレイク/金と株式/20年ぶりに商品が株式よりもアウトパフォームに/1991年のような状況が2003年に再来しなかった理由/循環的なトレンドと長期トレンド/循環的な上昇トレンドの歴史的な検証/長期の株安は金にプラス/ドル安と他国通貨高/ドル安の影響/ドル安に影響されない中国/資源国通貨の上昇/先物市場の活用/従来のマーケットには有利な代替投資先がない/商品関連株
第11章 先物市場とアセットアロケーション
各資産クラスのレラティブストレング分析/債券と株式/商品と債券/株式÷金レシオ/商品と通貨/アセットアロケーションにおける商品先物の役割/アセットアロケーション/商品先物の買いと売り/マネージド・フューチャーズ・アカウント/先物と債券・株式の低い相関関係/資産クラスとしての商品先物/有効フロンティア 資産クラスとしての通貨/ドル安の影響/各国通貨建ての金価格/各国通貨の上昇率と比較した金の上昇ペース/主要通貨の上昇率を上回るペースで急騰した金/要約
第12章 インターマーケットの分析と景気サイクル
4年の景気サイクル/景気サイクルとインターマーケットのローテーション/各景気局面における債券、株式および商品の動き/カギをにぎる債券/景気サイクルの6つの局面/2000年の教訓/景気先行指標としての債券/先行指標としての株式と商品/JOC指数/2001年の景気後退の到来時期/3つのマーケットが順番に天井/1920〜1930年代の3マーケットのローテーション/1920年に天井を付けた商品/1920年に底入れした債券/1921年に底を打った株式/1928年に反転下降した債券/1929年に乖離した債券と株式そして商品の動き/1930年代初めにそろって底を打った株式と商品/1930年代のリフレーション/1931年に急騰した債券利回り/1940年代初めに底を打った株式と商品/数十年に見る3マーケットのローテーション/3マーケットの長期ローテーションの結論/コンドラチェフの波/4つの季節に分類できる生涯サイクル
第13章 株式セクターに対する景気サイクルの影響
各景気局面のセクターローテーション/2000年のセクターローテーション/景気サイクルのもうひとつの見方/2003年のセクターローテーションは景気拡大初期を示唆/消費嗜好品株とテクノロジー株が人気化/消費支出の回復/小売株の人気化/テクノロジー株の人気化は好材料/2003年のリード役はナスダック株/運輸株の人気化/消費嗜好品株が消費関連株よりもアウトパフォームに/景気の谷では小型株が人気化/セクターローテーション/セクターローテーションと経済データ/金利/イールドカーブ/2003年に平坦化したイールドカーブ/もうひとつのイールドカーブ
第14章 不動産への投資
立地がすべて/これまでとは違う景気局面/ナスダック株の大天井とREITの上昇/2000年の状況/2002年夏に状況が変化/2002年にREITが天井/2002年夏以降のREITのアンダーパフォーム/金利に敏感な住宅/インフレに連動しない不動産/必ずしも金利動向を反映しない不動産価格/株式とも連動しない不動産/不動産価格を左右するロングサイクル/さまざまなサイクル/現在と1930年代の類似点と相違点/1940年以降の不動産サイクルの歴史/住宅株は株式全体または金利のどちらに連動しているのか/1999年に住宅株は平均株価から乖離/金利と逆相関の住宅株/2000年のマーケットローテーション/住宅株と株式全体が再び連動/FRBのデフレ回避策も住宅株を押し上げ/住宅株のトレードオフ/日本の不動産は株式暴落から2年遅れで急落
第15章 グローバルに考える
すべてのマーケットは相互に関連し合っている/為替レートが及ぼすグローバルな影響/新興市場/インターマーケットのセクター分析/静的ではないインターマーケットの原則/債券と株式の乖離/歴史を学ぶ重要性/株式ブームに続く10年の低迷期/インターマーケット分析とテクニカル分析/広い視点を持つ/インターマーケット分析は革新的なステップ/学ぶべきことはまだたくさんある
付録
(ウィザードブックシリーズ89)
読者のご意見
ジョン・J・マーフィー 長尾慎太郎 関本博英 パンローリング
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