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証券分析【1934年版】ベテラン度:
★★★
ベンジャミン・グレアム,
デビッド・L・ドッド,
関本博英,
増沢和美パンローリング A5判 955頁 2002年9月発売 本体 9,800円 税込 10,780円 国内送料無料です。 この商品は 明日 発送できる予定です。 (発送可能時期について)
第6版はこちら | 目次 | ベンジャミン・グレアムとは? 「不朽の傑作」ついに完全邦訳!「古典」――この言葉ほど1934年に出版された『証券分析』の第1版にぴったりと当てはまるものはない。
本書はベンジャミン・グレアムをウォール街で不滅の存在にした不朽の傑作である。ここで展開されている割安な株式や債券のすぐれた発掘法にはいまだに類例がなく、現在も多くの投資家たちが実践しているものである。 「グレアムという原点に戻り、そこに答えを見つけなさい」(ビジネス・ウィーク誌) ベンジャミン・グレアムとデビッド・ドッドの不朽の傑作である『証券分析』の原本を見たり、ましてや手にとることなどめったにできるものではない。しかし、とりわけ念入りに仕上げられたこの完全復刻版がそれを可能にした。本書は読者にバリュー投資の神髄を説いた本物の古典を味わい、それを実地に応用するという喜びを与えてくれるだろう。 第1版から第5版まで出版され、60年以上にもわたって100万人以上の投資家に読み継がれてきたグレアム/ドッドの『証券分析』シリーズは、アメリカで最も大きな成功を収めた投資家たちの入門書であり、またウォール街でグレアムとドッドの名を不滅のものにした記念碑的な作品である。この『証券分析』シリーズは、これまでに著された投資関連書籍のなかでは最も大きな影響を投資界に及ぼしている。そのなかで今でも投資家たちのバイブルとなっている『証券分析』の第1版は、この完全復刻版によって1934年当時と同じように、いつでも好きなページを開くことができるようになった。
もちろん、第1版から版を重ねるごとに『証券分析』シリーズの内容も変化している。その表現は現代風になり、新しいデータも数多く更新された。引用事例も最新のものが盛り込まれてきた。時代の流れとともに、そうした更新は必要でありまた当然でもあった。
あの有名な1929年のニューヨーク株式の大暴落、いわゆる「暗黒の木曜日」の余波がまだ人々の心に重くのしかかっていた1934年、初めて出版されたグレアムとドッドのこの『証券分析』からは、研ぎ澄まされた鋭い分析力、実地に即した深い思想、そして妥協を許さない決然とした論理の感触がひしひしと伝わってくる。まさに投資界では比類のない古典と言われるゆえんである。 この『証券分析』第1版の復刻版は、単なる歴史的な古典や面白い読み物といったものにとどまらない。これはグレアムとドッドが初めてバリュー投資法を展開した原点となる著作である。それでは一体、ウォール街の気まぐれな投資家たちの心を今でもとらえているバリュー投資法とは何なのか。
グレアムとドッドはウォール街で初めて割安証券の探し方を提唱した。「重要な事実を慎重に分析してその本来の価値以下の安値に放置されている株式や債券を見つけだす」というのが、そのバリュー投資法の本質である。読者はこの『証券分析』のなかで、重要な事実を分析し、割安な証券を発見するというバリュー投資法の多くの具体例を目にするだろう。 グレアムとドッドはこの『証券分析』のまえがきで次のように述べている。「本書は不確実な未来にいたる時間の経過という試練にも耐えられるだろう」。この『証券分析』がいまだに読み継がれているという事実そのものが、その言葉の真実さをはっきりと証明している(念入りに仕上げられた本書は、原本の内容をすべて盛り込んだ1934年の『証券分析』第1版の忠実な完全復刻版である)
訳者まえがき本書は、1930年代半ばからほぼ半世紀の間に5巻出版されたグレアム/ドッドの『証券分析』シリーズの第1版である。第5版(1988年刊)まで出版されたその『証券分析』シリーズのなかで、1934年に初出版された本書が今なお投資家の間で高い人気を勝ち得ているのは、劇的な時代が証券分析の対象になっていることであろう。 第一次世界大戦以降に大きな工業発展を遂げ、また連合国に対する経済援助などによって世界経済の頂点に立った米国。ところがこれまでの繁栄がいつまでも続くかに見えた1929年10月24日、ニューヨーク証券取引所で株価が大暴落。「暗黒の木曜日」として知られるこの日を境に、ダウ平均は380ドルの高値から1932年には40ドル近くまで暴落する。しかし、こうした株式市場のハデな値下がりの陰で実はもっと深刻な事態が進展していた。安全な投資対象と考えられ、株式市場が大暴落しても相応の値段を保っていた債券市場が1931年半ばからつるべ落としに転じたのである。株価の熱狂的な大暴騰と大暴落、世界恐慌の深刻化と相場の低迷、最後のよりどころであった債券に対する投資家の不信感が日増しに深まっていく証券市場。グレアム/ドッドの『証券分析』がこの世に出る必然性はもはや不可避であった。 ベンジャミン・グレアム(グラハム)はコロンビア大学を主席で卒業したあと、ウォール街で資産運用の実務に就き、幾度となく株式ブームと暴落を実体験した。その経験をもとに展開されたのがこの『証券分析』の理論である。グレアムによれば、証券分析の目的は当該証券に関する重要な事実を提供し、さらにその証券の安全性や魅力について信頼できるデータを提示することである。この『証券分析』の第1版が世に出た当時、企業の正確な情報を入手するのは難しく、各企業の財務上の健全性と証券の安全性に対して投資家の間で大きな不信感が深まっていた。このため企業が発表する財務諸表を詳細に分析して、正確なデータを提供する証券アナリストへの期待感は高まる一方だった。 (全文を読む)
デビッド・L・ドッド David Dodd (ウィザードブックシリーズ44)
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