大東銀行取締役総務部長を務めている高野健一郎は並木という男から電話をうけた。 並木が持ち込んでくる話は大東銀行が外聞をはばかるような話が多い。 いつもなら総務部の古手の担当に任せるのだが、高野本人に会いたいという。 折り入っての話というのは、倉沢という男を頭取に面通しして欲しいというのだ。 銀行の隠された恥部、銀行員も窺い知れない総務部の実態を描く。
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