株式コーナー「渡辺幹夫のエトセトラ」でおなじみの現役ファンドマネージャー渡辺幹夫氏のはじめての単行本。機関投資家の運用方法の実態と個人投資家へのアドバイスが豊富に書かれている。
単なる興味本位の内容でもなく、また、むずかしい理論を並べただけでもない。売買というものを客観的に考え、機関投資家の売買方法を個人投資家向けにわかりやすくアレンジした、投資活動に即役に立つ実践的な教科書である。
著者略歴
1984年 個人投資家としてスタート。「電化」の1割無償を取りに行ったのが初売買。
1987年 信託銀行に中途入社。 ファントラ、年金、公的資金の運用を担当。
1995年 銀行系投資顧問会社に出向。 年金資金の運用を担当。
1987年以来今日までCB,株式ファンドマネージャーとして現在に至る。37歳。
社団法人日本証券アナリスト検定会員。
この本は林先生に96年4月、先生主催の食事会の席で渡辺さんね、あんた相場の本を書いてみないか?と声をかけられたのが始まりです。
林先生はこの本を「現役の信託銀行系ファンドマネージャーが書いた我が国で初めての本。どんな運用(売買)をしているのかベールにつつまれた実態がわかる。また相場の土台の項は投資家の目を開く。必読の書」と研究部会報の中で紹介して下さっています。
尚、この本は同友館「投資の科学」に約一年間連載した「ファンドマネージャーの目」原稿プラス、このコーナーのために書き溜めたものを1冊の本にしたものです。「ファンドマネージャーの目」のコーナーはこの本を出版した後も継続しますので、こちらもご愛顧のほど、よろしくお願いします。
ファンドマネージャーの世界 | 1 | 1986年頃の回想/ファンドマネージャーとは |
2 | 機関投資家の方法を全然わかってない専門家 | |
3 | 大型株投資が中心なのは何故か? | |
4 | 機関投資家が大株主として登場する時 | |
5 | ベンチマークに縛られるファンドマネージャー | |
6 | アナリストの地位が向上 | |
7 | ファンドマネージャーは儲かっているのか? | |
8 | ファンドマネージャーは情報量が多いのか? | |
9 | 情報考/報われない投資家 | |
機関投資家の株式運用 | 10 | 大きな資金が相場を動かす |
11 | 年金、公的資金の株式運用とは | |
12 | 機関投資家の資産運用の流れ | |
13 | どんな銘柄を組み入れているのか? | |
14 | ポートフォリオの運用 | |
15 | ポートフォリオを作成する意味 | |
16 | 筆者の方法/重点投資をする業種決定のポイント | |
17 | 筆者の方法/マクロ経済、市場分析のポイント | |
18 | 筆者の方法/銘柄選択のポイント | |
19 | 会社訪問でわかった企業の実態 | |
20 | 個人投資家とは異なるゲーム | |
筆者のノウハウを公開 | 21 | アノマリー考 |
(1)可能性を高くする方法 | 22 | 毎年4月5月は株価上昇!のアノマリー |
23 | 1995年の回想/沖電気とコスモ石油のケース | |
24 | 永遠の繁栄も斜陽もない | |
25 | 安易な構造論にご注意を | |
26 | 業種の循環アノマリー | |
(2)CB投資のすすめ | 27 | CB投資のすすめ |
28 | CBアノマリー | |
29 | CBアノマリーの理由と売買方法 | |
30 | 株式の暴落にも強いCB/青山商事のケース | |
31 | CBが暴落する時とその後/新日鉄のケース | |
32 | CBの懸念材料とは | |
(3)資産を築くための土台論 | 33 | 最も重要なこと・・損小利大 |
34 | 右肩上がりの資産増加 | |
35 | 相場とギャンブルの比較 | |
36 | ロシアン・ルーレット | |
37 | 大きく張らないほうが得策 | |
38 | 取るべきリスクの決定方法 |
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