一言で言えば、「とても面白かった」。
こういう金融関連のサスペンス小説は少ないが
後半にかけて、面白さが拡大するストーリー展開で
一気に読んでしまった。
と誉めてばかりじゃねえということで
あら捜しをしてみると…
最初の部分に、マネーロンダリングに関連した
経済的な仕組みの説明部分があり、
ここをちょっと難しく思う人がいるかもしれない。
けれどここを理解して読むと後半がさらに面白く感じるはず。
そういう計算があって、前半に説明があるのかもしれない。
だからここの部分については読者は少し
我慢して勉強?しながら読む必要があるかもしれないが、
もちろんここを飛ばして読んでも(<おいおい(笑))、
おもしろさは変わらない。
読んでいるうちに、その仕組みを知りたくなり
いつの間にか知恵がついてしまう?という
一粒で二度おいしい本。 |