携帯版 |
![]() |
![]() |
|
フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/06/23 18:00, 提供元: フィスコ 23日の香港市場概況: ハンセン0.7%高で続伸、米中の金融緩和期待が支え*18:00JST 23日の香港市場概況: ハンセン0.7%高で続伸、米中の金融緩和期待が支え週明け23日の香港市場は、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比158.65ポイント(0.67%)高の23689.13ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が70.29ポイント(0.82%)高の8597.36ポイントと続伸した。売買代金は1985億9060万香港ドル(約4兆730億円)となっている(20日は2224億2280万香港ドル)。 米中の金融緩和期待が相場を支える流れ。米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は20日、7月の米利下げを支持すると発言した。中国でも、景気下支えに向け、当局は下半期に金利や預金準備率を引き下げる可能性があるとの見方が強まっている。中東地域の地政学リスクを懸念した売りが先行したものの、下値は堅く、指数は後場途中からプラスに転じた。中東情勢を巡っては、イランとイスラエルの軍事衝突に歯止めがなく、米国はイランの核施設を直接攻撃。イラン外務省は、米国に必ず報復すると明言している。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が5.5%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.6%高、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が4.9%高と上げが目立った。 セクター別では、香港不動産が高い。新鴻基地産発展(16/HK)が4.1%、領展房地産投資信託基金(823/HK)と長江実業集団(1113/HK)、九龍倉置業地産投資(1997/HK)がそろって3.0%ずつ上昇した。香港は米金融政策に追随するため、域内金利の低下も期待されている。 半導体セクターもしっかり。SMICのほか、華虹半導体(1347/HK)が4.4%高、晶門半導体(2878/HK)が3.5%高、ASMPT(522/HK)が3.4%高と値を上げている。米国が対中の半導体規制を強化する中、国内産業に注目が集まった。 海上輸送やコンテナリース・生産の海運関連も物色される。太平洋航運集団(2343/HK)が19.8%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.8%高、東方海外(316/HK)が3.3%高、勝獅貨櫃(716/HK)が5.8%高、中国国際海運集装箱(2039/HK)が5.1%高、中遠海運発展(2866/HK)が3.8%高で引けた。米国から直接攻撃を受けたイランが報復措置として、「オイルロード」要衝のホルムズ海峡を封鎖すると危ぐされる中、海上運賃上昇の思惑が高まっている。 半面、太陽光発電の関連銘柄はさえない。協キン新能源HD(451/HK)が5.9%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が2.1%、信義光能HD(968/HK)が1.7%、協キン科技HD(3800/HK)が1.1%ずつ下落した。 本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.65%高の3381.58ポイントで取引を終了した。銀行が上昇を主導。ハイテク、医薬、軍需産業、海運、資源・素材、インフラ建設、自動車、不動産、保険・証券なども買われた。半面、酒造や食品飲料の銘柄は売られている。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |