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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/06/03 18:08, 提供元: フィスコ 3日の香港市場概況:ハンセン1.5%高で3日ぶり反発、自動車や金融に買い*18:08JST 3日の香港市場概況:ハンセン1.5%高で3日ぶり反発、自動車や金融に買い3日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比354.52ポイント(1.53%)高の23512.49ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が160.60ポイント(1.92%)高の8519.86ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は2036億8100万香港ドル(約3兆7090億円)に拡大している(2日は1452億4540万香港ドル)。 投資家のリスク回避スタンスがやや後退する流れ。貿易問題を巡る米中対立が懸念される中、米ホワイトハウスの報道官は2日、トランプ米大統領が週内に中国の習近平・国家主席と会談する可能性が高いと述べた。また、中国景況感の悪化が続いていることを背景に、当局は追加の景気対策を打ち出すとの観測も広がっている。取引時間中に発表された民間集計による5月の財新・中国製造業PMIは48.3に低下し、予想(50.7)外に景況判断の境目となる50を8カ月ぶりに割り込んだ。先週末に公表された5月の製造業PMI(国家統計局などによる)に関しても、節目の50を依然下回っている。ただ、米中協議の進ちょくを見極めたいとするムードもあり、上値は限定された。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、自動車関連の上げが目立つ。新興EV(電気自動車)の理想汽車(2015/HK)が5.8%高、業界大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が3.9%高、ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が3.4%高で引けた。このほか、香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス:1/HK)が4.3%高。同社に関しては、傘下の英携帯電話事業「スリーUK」とボーダフォン傘下で英国3位の「ボーダフォンUK」が経営統合計画の手続きを全て完了したことがわかった。これにより、現地最大手に浮上する。 中国の銀行セクターも高い。中国建設銀行(939/HK)が3.5%、中国農業銀行(1288/HK)が3.4%、中国工商銀行(1398/HK)が3.0%、中国銀行(3988/HK)が2.7%ずつ上昇した。中国で金利の先安感が強まる中、配当性向の高さが着目されている。 中国の保険・証券セクターもしっかり。中国人民財産保険(2328/HK)が3.9%高、新華人寿保険(1336/HK)が3.3%高、中国人民保険集団(1339/HK)が2.5%高、東方証券(3958/HK)が5.4%高、華泰証券(6886/HK)が3.7%高、国泰海通証券(2611/HK)が2.9%高で取引を終えた。 医薬セクターも物色される。緑葉製薬集団(2186/HK)が9.0%高、四環医薬HD集団(460/HK)が8.5%高、艾美疫苗(6660/HK)が5.6%高、康希諾生物(6185/HK)が5.3%高と値を上げた。 本土市場も反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.43%高の3361.98ポイントで取引を終了した。金融が相場をけん引。医薬、ハイテク、素材、軍需産業、インフラ建設、不動産なども買われた。半面、自動車株は安い。公益、エネルギー、消費関連、運輸も売られた。 【亜州リサーチ(株)】 《AK》 記事一覧 |