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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/05/23 18:00, 提供元: フィスコ 23日の香港市場概況: ハンセン0.2%高で反発、BYD2.0%上昇*18:00JST 23日の香港市場概況: ハンセン0.2%高で反発、BYD2.0%上昇23日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比56.95ポイント(0.24%)高の23601.26ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が26.22ポイント(0.31%)高の8583.86ポイントと反発した。売買代金は2036億7060万香港ドルとなっている(22日は1982億2920万香港ドル)。 中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。中国当局が先ごろ、政策金利の引き下げなど、経済対策を集中して打ち出したことが改めて材料視されている。モルガン・スタンレーは最新リポートで、2025年の中国経済成長見通しを上方修正し、中国株マーケットの主要株価指数についても目標株価を引き上げた。ほか、JPモルガンの中国共同代表は中国経済は広範に持ち直しているとの認識を示したうえで、外国人投資家も中国への関心を高めていると述べている。ただ、上値は限定的。米金利に上昇圧力が強まっているほか、貿易問題を巡る米中協議の進ちょくが気がかりだ。ハンセン指数も安く推移する場面がみられている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)と豚肉生産で世界トップの万洲国際(288/HK)がそろって2.2%高、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が2.0%高と上げが目立った。BYDについては、海外販売の好調も支援材料。調査会社の最新リポートによると、欧州市場のBYD製純電気自動車(BEV)販売は、今年4月に米テスラ(TSLA/NASDAQ)を初めて上回った。 セクター別では、医薬関連が高い。石薬のほか、緑葉製薬集団(2186/HK)が5.7%、泰生物製薬(6978/HK)が5.2%、信達生物製薬(1801/HK)が4.2%ずつ上昇した。そのほか、希少疾患薬などの江蘇恒瑞医薬(600276/SH、1276/HK)が本日、香港に重複上場。公募価格(44.05香港ドル)を25.20%上回る55.15香港ドルで取引を終えた。 産金セクターも物色される。霊宝黄金(3330/HK)が9.2%高、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が3.3%高、中国黄金国際資源(2099/HK)が2.4%高、招金鉱業(1818/HK)が1.5%高と値を上げた。前場は安かったものの、金相場の上昇をにらみながら、後半からプラスに転じている。 半面、クラウドや半導体の銘柄群はさえない。万国数拠HD(9698/HK)が3.3%安、金山雲HD(3896/HK)が1.7%安、金蝶国際軟件集団(268/HK)が1.6%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.2%安、ASMPT(522/HK)が1.7%安で取引を終えた。ハンセン科技(テック)指数は0.1%逆行安している。 本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.94ポイント安の3348.37ポイントで取引を終了した。金融が下げを主導している。ハイテク、公益、運輸、資源・素材、インフラ関連、消費関連、不動産なども売られた。半面、自動車は高い。通信・ネットワークも買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |