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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/03/24 18:00, 提供元: フィスコ 24日の香港市場概況:ハンセン0.9%高で3日ぶり反発、好決算銘柄に買い*18:00JST 24日の香港市場概況:ハンセン0.9%高で3日ぶり反発、好決算銘柄に買い週明け24日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比215.84ポイント(0.91%)高の23905.56ポイントと3日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が108.25ポイント(1.24%)高の8850.69ポイントと4日ぶりにそれぞれ反発した。売買代金は2331億840万香港ドルに縮小している(21日は3390億9210万香港ドル)。 投資家のリスク回避スタンスが一旦後退する流れ。「トランプ関税」の警戒感がやや薄れたことや、中国の政策に対する期待感が支えとなっている。貿易相手国に同水準の関税を課す「相互関税」の発動を4月2日に予定する中、トランプ米大統領は21日、「関税には柔軟性がある」との認識を示している。大統領は、中国の習近平・国家主席と関税について協議する計画だとも述べた。中国の政策を巡っては、李強・首相が23日、経済安定のため、「必要なら新たな政策を打ち出す」と発言している。香港で主要企業の通期決算報告が佳境入りする中、好業績銘柄が物色され全体相場を押し上げた。ただ、指数は安く推移する場面がみられている。中国の若年失業率が悪化していることや、不動産市況の低迷などが引き続き重しとなった。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、家電メーカー中国大手の海爾智家(6690/HK)が6.0%高、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が5.0%高、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が4.2%高と上げが目立った。紫金鉱業については、通期決算の52%増益が好感されている。 セクター別では、家電が高い。海爾智家のほか、TCL電子HD(1070/HK)が13.5%、海信家電集団(921/HK)が6.2%、美的集団(300/HK)が3.4%ずつ上昇した。TCL電子に関しては、通期業績の137%増益に加え、期末配当の増額方針も材料視されている。 非鉄セクターも急伸。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が9.3%高、江西銅業(358/HK)が5.5%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.2%高で引けた。洛陽モリブデンの通期決算は64%増益。セクター全体の買い材料となった。 半面、中国の不動産セクターはさえない。世茂集団HD(813/HK)が3.1%、広州富力地産(2777/HK)が2.7%、深センHD(604/HK)が2.3%、龍湖集団HD(960/HK)と万科企業(2202/HK)がそろって2.1%ずつ下落した。 他の個別株動向では、新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来集団(NIO:9866/HK)が3.3%安。通期の純損失が2023年の211億4696万人民元から24年の226億5769万人民元に拡大したことなどが売り材料視されている。 本土市場は4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.15%高の3370.03ポイントで取引を終了した。銀行・保険が相場けん引。資源・素材、公益、運輸、通信、食品飲料・酒造なども買われた。半面、不動産は安い。軍需産業、医薬、インフラ建設、自動車も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |