携帯版 |
![]() |
![]() |
|
フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/02/28 18:22, 提供元: フィスコ 28日の香港市場概況:ハンセン3.3%続落で777ポイント安、テック急落*18:22JST 28日の香港市場概況:ハンセン3.3%続落で777ポイント安、テック急落28日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比776.97ポイント(3.28%)安の22941.32ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が317.15ポイント(3.63%)安の8417.43ポイントと続落した。売買代金は4062億6440万香港ドルと高水準が続いている(27日は4064億6500万香港ドル)。 米国の高関税政策が嫌気される流れ。トランプ米大統領は27日、中国からの輸入品に対し、3月4日から更に10%の追加関税を課す意向を表明した。すでに米政権は、2月4日付で中国からの全輸入品に10%の追加関税を賦課しているため、実施されればあわせて20%の追加関税となる。“トランプ関税”で景気や企業業績に悪影響が及ぶと不安視された。また、中国商務部の報道官は28日、「中国は正当な権益を守るため、必要なあらゆる手段で対抗する」と強調。米中関係がさらに悪化する恐れも高まった。指数は徐々に下げ幅を広げ、引けにかけて一段安となっている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が10.5%安、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が8.9%安、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が8.6%安と下げが目立った。テック株に売りが広がる中、ハンセン科技(テック)指数は5.3%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている(構成30銘柄は全面安)。 AI(人工知能)技術やクラウド、半導体、スマートドライブなどの銘柄群も急落。商湯集団(センスタイム:20/HK)が7.9%安、北京第四範式智能技術(6682/HK)が5.9%安、万国数拠HD(9698/HK)が7.9%安、微盟集団(2013/HK)が6.8%安、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が9.9%安、華虹半導体(1347/HK)が7.7%安で取引を終えた。このほか、スマートドライブ関連の地平線(9660/HK)が13.9%安、速騰聚創科技(2498/HK)と知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)がそろって12.9%安と値を下げている。これら銘柄群は2月に入り、杭州深度求索人工智能基礎技術研究有限公司(DeepSeek)が低コスト、かつ高性能な生成AIの大規模言語モデル(LLM)を開発したことをきっかけとして、急ピッチに上昇していた。 オンライン医療サービス関連も安い。医渡科技(2158/HK)が9.4%、智雲健康科技集団(9955/HK)が5.4%、平安健康医療科技(1833/HK)が5.2%、阿里健康信息技術(241/HK)が5.1%ずつ下落している。 自動車セクターも売られる。理想汽車(2015/HK)が8.1%安、小鵬汽車(9868/HK)と浙江零ホウ科技(9863/HK)がそろって8.0%安、吉利汽車HD(175/HK)が7.6%安で引けた。 一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.98%安の3320.90ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。自動車、医薬、不動産、金融、資源・素材、インフラ関連、公益、運輸なども売られている。半面、酒造・飲料、小売など消費関連の一角は買われた。 亜州リサーチ(株) 《AK》 記事一覧 |