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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/02/20 17:27, 提供元: フィスコ 20日の中国本土市場概況:上海総合0.02%安で小反落、保険と不動産に売り*17:27JST 20日の中国本土市場概況:上海総合0.02%安で小反落、保険と不動産に売り20日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比0.76ポイント(0.02%)安の3350.78ポイントと小反落した。 「トランプ関税」の警戒感が重しとなる流れ。トランプ米大統領は18日、「4月2日に公表する輸入自動車に対する関税は、現状10倍の25%くらいに高まるだろう」と発言した。半導体や医薬品にも追加関税を課す考えも示している。外資の中国投資減速も不安材料。中国商務部の最新統計(19日発表)によれば、2025年1月の外資利用額(FDI、実行ベース)は、前年同月比13.4%減の975億9000万人民元(約2兆337億円)に縮小した。 ただ、下値は限定的。ここにきて、中国株の強気論が相次いでいる。モルガンスタンレーのストラテジストらは19日付のレポートで、中国株に対する弱気見通しを撤回した。今週はゴールドマン・サックスやJPモルガン、UBSなども強気見通しを相次ぎ示している。指数はプラス圏で推移する場面もあった。一方、中国で20日公表された実質的な政策金利となる2月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、市場予想通りに据え置かれた。相場に与える特段の影響はみられていない。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、保険の下げが目立つ。中国太平洋保険(601601/SH)が1.9%安、中国人寿保険(601628/SH)が1.8%安、中国人民保険集団(601319/SH)が1.7%安、新華人寿保険(601336/SH)が1.5%安、中国平安保険(601318/SH)が1.3%安で引けた。 不動産株も安い。金地集団(600383/SH)が2.5%、万業企業(600641/SH)が2.0%、新城控股集団(601155/SH)と保利発展控股集団(600048/SH)がそろって1.6%ずつ下落した。 通信株もさえない。中国聯通(600050/SH)が3.7%安、中国電信(601728/SH)が3.0%安、中国移動(600941/SH)が1.5%安と値を下げた。公益株、エネルギー株、運輸株、証券株なども売られている。 半面、薬品株はしっかり。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が4.0%高、河南太龍薬業(600222/SH)が3.2%高、薬明康徳(603259/SH)が3.0%高、人福医薬集団(600079/SH)が1.7%高で取引を終えている。AI(人工知能)応用により、製薬業界も進化すると期待された。 ハイテク株の一角も物色される。電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が6.2%、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が3.9%、モバイル端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が2.0%、LED部材トップメーカーの三安光電(600703/SH)と電子機器メーカーの方正科技集団(600601/SH)がそろって1.8%ずつ上昇した。軍事関連株、銀行株、素材株も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.53ポイント(0.20%)安の265.03ポイント、深センB株指数が0.14ポイント(0.01%)高の1224.09ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《AK》 記事一覧 |