携帯版 | ||
|
フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/02/05 18:07, 提供元: フィスコ 5日の香港市場概況:ハンセン0.9%安で反落、AI関連に利食い売り*18:07JST 5日の香港市場概況:ハンセン0.9%安で反落、AI関連に利食い売り5日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比192.87ポイント(0.93%)安の20597.09ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が77.36ポイント(1.01%)安の7566.27ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は1922億1080万香港ドルに拡大している(4日は1618億7520万香港ドル)。 売り圧力が意識される流れ。香港の各指数は前日に急上昇し、ハンセン指数は約3カ月ぶりの高値水準を回復した。本土株安も逆風。春節(旧正月)の大型連休明けで取引再開した本土A株市場で、主要株価指数の上海総合指数は高寄り後マイナスに転じた。米中首脳は近く、通商問題などについて電話会談するとの見通しが伝わる中、結果を見極めたいとするスタンスも買い手控えにつながっている。トランプ米政権は4日、予定通り中国からの輸入品に10%の追加関税を発動し、中国側はそれにあわせ報復措置を打ち出した。中国景気の先行きも不安視。取引時間中に公表された民間集計による今年1月の財新中国サービス業PMIは51.0となり、市場予想(52.4)に反し前月実績(52.2)から低下した。これまでに官民で報告された製造業PMIも下振れている。ただ、下値を叩くような売りはみられない。中国当局は景気浮揚のため、金融緩和など追加の経済対策を策定するとの観測も根強い状況だ。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国ミネラルウォーター最大手の農夫山泉(9633/HK)が6.9%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が6.5%安、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が6.4%安と下げが目立った。 セクター別では、人工知能(AI)関連が安い。微盟集団(2013/HK)が12.3%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が9.9%、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が7.2%、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が4.6%、金山雲(3896/HK)が4.4%ずつ下落した。中国スタートアップ企業が低コストで高性能な生成AIを開発したことで、このところAI関連銘柄に注目が集まり連日急伸していたが、この日は利益確定売りにおされている。半導体株も値を下げた。 不動産セクターもさえない。万科企業(2202/HK)が7.6%安、世茂集団HD(813/HK)が5.6%安、融創中国HD(1918/HK)が4.9%安、合景泰富地産(1813/HK)が2.8%安で引けた。 半面、海運セクターは高い。中遠海運能源運輸(1138/HK)が5.8%、東方海外(316/HK)が3.1%、中遠海運HD(1919/HK)が2.6%、太平洋航運集団(2343/HK)が2.5%ずつ上昇した。 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.65%安の3229.49ポイントで取引を終了した。銀行・保険が下げ主導。石炭・石油、公益、運輸、インフラ建設、食品・酒造なども売られた。半面、ハイテクは高い。軍事関連、証券、医薬も買われた。 亜州リサーチ(株) 《AK》 記事一覧 |