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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/02/05 17:48, 提供元: フィスコ 5日の中国本土市場概況:上海総合0.7%安で続落、ハイテク株は逆行高*17:48JST 5日の中国本土市場概況:上海総合0.7%安で続落、ハイテク株は逆行高春節(旧正月)休場明け5日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比21.11ポイント(0.65%)安の3229.49ポイントと続落した。 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米中首脳は通商問題などについて近く電話会談するとの見通しが伝わる中、様子見ムードも漂っている。トランプ米政権は4日、予定通り中国からの輸入品に10%の追加関税を発動し、中国側はそれにあわせ報復措置を打ち出した。中国景気の先行きも不安視。取引時間中に公表された民間集計による今年1月の財新中国サービス業PMIは51.0となり、市場予想(52.4)に反し前月実績(52.2)から低下した。これまでに官民で報告された製造業PMIも下振れている。ただ、下値は限定的。中国当局は景気浮揚のため、金融緩和など追加の経済対策を策定するとの観測も根強い状況だ。(亜州リサーチ編集部) 銀行・保険株が下げを主導。中国銀行(601988/SH)が2.4%安、中国農業銀行(601288/SH)が2.1%安、中国工商銀行(601398/SH)が1.9%安、中国人民保険集団(601319/SH)が3.5%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.7%安で引けた。 石炭・石油株もさえない。陝西煤業(601225/SH)が4.0%、中国神華能源(601088/SH)が3.0%、中国石油天然気(601857/SH)が2.2%、中国海洋石油(600938/SH)が1.7%ずつ下落した。公益株、運輸株、インフラ建設株、食品・酒造株なども売られている。 半面、ハイテク株はしっかり。スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が7.6%、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が6.2%、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が5.0%、モバイル端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が4.7%、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が3.1%ずつ上昇した。中国スタートアップ企業が低コストで高性能な人工知能(AI)を開発。中国ハイテク産業の拡大が期待された。軍事関連株、証券株、医薬株も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.03ポイント(0.77%)安の262.90ポイント、深センB株指数が8.56ポイント(0.71%)安の1192.79ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《AK》 記事一覧 |