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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/01/23 17:12, 提供元: フィスコ 23日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で3日ぶり反発、金融株相場けん引*17:12JST 23日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で3日ぶり反発、金融株相場けん引23日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比16.54ポイント(0.51%)高の3230.16ポイントと3日ぶりに反発した。 市場活性化の期待が相場を支える流れ。中国証券監督管理委員会、中国人民銀行(中央銀行)、国家金融監督管理総局など6部門は22日、「中長期資金の市場参加促進に関する実施案」を発表した。大型の国有保険会社によるA株(株式ファンド含む)投資規模、投資比率の引き上げなど、5つの措置を実施する方針を明らかにしている。金融緩和の期待も持続。人民銀は28日から始まる春節(旧正月)の大型連休前に、預金準備率を引き下げるとの観測も強まっている。そのほか人民銀は23日、14日物リバースレポを通じ、満期分との差し引きで1395億人民元を市場に供給。22日も差し引き1980億人民元を供給した。ただ、上値は限定的。トランプ大統領が中国からの輸入品に10%の追加関税を課すことを検討していると述べたことを受けて、米通商政策の動向が不安視されている。指数は買い一巡後、上げ幅を削った。(亜州リサーチ編集部) 金融株が相場をけん引。中国工商銀行(601398/SH)が3.4%高、中国農業銀行(601288/SH)が2.6%高、中国人寿保険(601628/SH)が5.0%高、中国平安保険(601318/SH)が2.9%高、首創証券(601136/SH)が2.5%高、中国銀河証券(601881/SH)が1.3%高で引けた。 不動産株もしっかり。新城控股集団(601155/SH)が2.1%、保利発展控股集団(600048/SH)と金地集団(600383/SH)がそろって1.1%ずつ上昇した。エネルギー株、食品・酒造株、海運株、インフラ建設株、公益株なども買われている。 半面、ハイテク株はさえない。フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が4.2%、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が3.5%、モバイル端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)とIC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)がそろって1.8%、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が1.5%ずつ下落した。自動車株、医薬株、素材株も売られている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.71ポイント(0.27%)高の263.52ポイント、深センB株指数が5.39ポイント(0.45%)高の1193.86ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |