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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/01/21 16:43, 提供元: フィスコ 21日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で4日ぶり反落、資源・素材に売り*16:43JST 21日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で4日ぶり反落、資源・素材に売り21日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比1.76ポイント(0.05%)安の3242.62ポイントと4日ぶりに反落した。 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。トランプ米新大統領の政策動向が気がかりだ。トランプ米新大統領は就任初日の20日、中国などに対する新たな関税の発動を見送ったものの、就任演説を通じ、カナダとメキシコに2月1日付で25%の関税を課すことを検討していると述べている。また、中国の国家統計局による1月の製造業PMIが27日に発表されることや、28日から始まる春節(旧正月)の大型連休を前に、様子見ムードも漂った。 もっとも、下値を叩くような売りはみられない。人民元高もプラス。21日の外国為替市場では、米ドルが各国通貨に対して急落し、オフショア人民元は一時、昨年12月中旬以来の元高水準を付けている。中国経済対策の期待感も支え。中国で20日公表された実質的な政策金利となる1月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」は予想通り据え置かれたが、金融緩和の期待感は根強い状況だ。春節前に、当局は預金準備率を引き下げるとの観測も続いている。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、資源・素材の下げが目立つ。鉄鋼の宝山鋼鉄(600019/SH)が2.0%安、化学品の万華化学集団(600309/SH)と石炭の中国中煤能源(601898/SH)がそろって1.7%安、石油の中国石油天然気(601857/SH)が1.4%安、非鉄の中国アルミ(601600/SH)が1.2%安で引けた。 酒造株もさえない。青島ビール(600600/SH)が5.1%、重慶ビール(600132/SH)が3.2%、山西杏花村フェン酒(600809/SH)が1.4%、舎得酒業(600702/SH)が1.3%ずつ下落する。通信・メディア株、公益株、医薬株、証券株、軍事関連株なども売られた。 半面、ハイテク株は物色される。半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)がストップ(10.0%)高、電子機器メーカーの方正科技集団(600601/SH)が3.3%高、ディスプレー基幹部品の彩虹顕示器件(600707/SH)が2.3%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が2.1%高、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が1.7%高ずつ上昇した。不動産株、銀行・保険株、自動車株も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.28ポイント(0.11%)高の261.92ポイント、深センB株指数が0.24ポイント(0.02%)安の1190.37ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |