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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/01/20 18:00, 提供元: フィスコ 20日の香港市場概況:ハンセン1.8%高で5日続伸、テック指数は2.6%上昇*18:00JST 20日の香港市場概況:ハンセン1.8%高で5日続伸、テック指数は2.6%上昇週明け20日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比341.75ポイント(1.75%)高の19925.81ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が126.90ポイント(1.79%)高の7235.71ポイントと5日続伸した。ハンセン指数は昨年12月31日以来、約3週ぶりの高値水準を回復している。売買代金は1613億7580万香港ドルに拡大した(17日は1222億7200万香港ドル)。 米中の景気懸念後退で投資家心理が上向く流れ。国際通貨基金(IMF)が17日公表した世界経済見通しでは、米国の2025年成長率を2024年10月の前回見通し2.2%から、今回の2.7%と大幅に引き上げられた。中国では、17日に報告された24年のGDP成長率が前年比5.0%で着地。市場予想(4.9%)を上回り、政府目標の「5%前後」を達成した。IMFは成長率5%について、「ポジティブなサプライズ」と述べている。そのうえでIMFは、中国の25年成長率予想を前回の4.5%から4.6%に引き上げた。 一方、20日(日本時間21日未明)に就任式を迎えるトランプ次期米大統領は17日、習近平・国家主席と電話会談を実施。トランプ氏は会談について、両国にとって非常に良い内容だったと述べるなど、米中関係の過度な悪化懸念もひとまず薄らいでいる。 なお、朝方公表された実質的な政策金利となる1月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」は予想通り据え置かれた。ただ、金融緩和の期待感は根強い。当局は春節(旧正月)の大型連休前に、預金準備率を引き下げるとの観測も続いている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が7.3%高、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が7.2%高、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が5.2%高と上げが目立った。京東集団や美団など大型ネット株の物色で、ハンセン科技(テック)指数は2.6%高と他の指数をアウトパフォームしている。 セクター別では、中国の不動産が高い。万科企業(2202/HK)が5.1%、旭輝(884/HK)が3.8%、世茂集団HD(813/HK)が3.4%、融創中国HD(1918/HK)が3.2%ずつ上昇した。債務問題を抱える万科企業を巡っては、深セン市政府が17日に非公開の会議を行ったもよう。同社の経営安定に向けた措置を講じることが目的のようだ。 自動車セクターもしっかり。蔚来集団(9866/HK)が4.4%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.2%高、小鵬汽車(9868/HK)が4.0%高、理想汽車(2015/HK)が3.0%高で引けた。 半面、産金や非鉄、石炭・石油など資源セクターはさえない。招金鉱業(1818/HK)が3.5%、中国黄金国際資源(2099/HK)が2.9%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.5%、中国アルミ(2600/HK)が1.0%、中国中煤能源(1898/HK)が2.0%、中国海洋石油(883/HK)が2.7%ずつ下落した。 一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.08%高の3244.38ポイントで取引を終了した。医薬が高い。消費関連、インフラ建設、保険・証券なども売られた。半面、石油・石炭は安い。不動産、産金・非鉄、公益、銀行も売られた 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |