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フィスコ投資ニュース配信日時: 2024/12/30 18:00, 提供元: フィスコ 30日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で続落、自動車と不動産に売り*18:00JST 30日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で続落、自動車と不動産に売り週明け12月30日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比49.04ポイント(0.24%)安の20041.42ポイントと続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が24.88ポイント(0.34%)安の7280.48ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は1285億6010万香港ドルに縮小している(27日は1395億1850万香港ドル)。 米長期金利の上昇が嫌気される流れ。27日の米債券市場では、米インフレ懸念が強まり、米10年債利回りが5月1日以来の高水準に上昇した。トランプ米大統領就任を2025年1月に控える中、同氏の掲げる政策で、インフレが進むと警戒されている。また、トランプ新政権による対中関税の強化や、明日公表される12月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)なども気がかり材料だ。そのほか、香港市場があす短縮取引で、翌日が正月休場となることも積極的な売買を手控えさせている。 もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国経済対策の期待感を支えに、ハンセン指数などはプラス圏で推移する場面もみられた。中国人民銀行(中央銀行)が先ごろ、大規模な資金吸収を実施したことに関し、エコノミストからは「預金準備率引き下げの可能性が高まったことを意味する」と指摘している。また、政府系メディアは30日、人民銀の潘功勝総裁のインタビューを踏まえ、現行の預金準備率はまだ引き下げる余地がある――などと報じた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が5.5%安、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が5.1%安、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が4.2%安と下げが目立った。 セクター別では、自動車が安い。東風汽車集団(489/HK)が6.5%、蔚来集団(9866/HK)が3.7%、吉利汽車HD(175/HK)が2.1%、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.0%ずつ下落した。販売競争の激化懸念が再燃。米テスラ(TSLA/NASDAQ)の値下げをきっかけに、吉利汽車やBVDなども再び販売価格引き下げに動いている。 中国不動産セクターもさえない。万科企業(2202/HK)が5.0%安、遠洋集団HD(3377/HK)が4.4%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.9%安、融創中国HD(1918/HK)が3.0%安で引けた。 半面、半導体セクターは高い。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.4%、蘇州貝克微電子(2149/HK)が2.7%、晶門半導体(2878/HK)が2.0%、華虹半導体(1347/HK)が1.6%ずつ上昇した。 医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連も物色される。無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が5.0%高、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が2.8%高、薬明生物技術(2269/HK)が2.2%高、薬明合聯生物技術(2268/HK)が1.8%高と値を上げた。 一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.21%高の3407.33ポイントで取引を終了した。金融が上げ主導。半導体の一角、資源・素材、通信なども買われた。半面、不動産は安い。公益、医薬、食品・酒造も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |