携帯版 |
![]() |
![]() |
|
フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/09/01 11:24, 提供元: フィスコ ヴィス:4%配当で株価2倍高も、IPO25%がオフィスデザイン顧客で一緒に成長*11:24JST ヴィス:4%配当で株価2倍高も、IPO25%がオフィスデザイン顧客で一緒に成長ヴィス<5071>の株価は上値の重い展開となっているが、1Qの減少減益が要因であれば、決算を追うにつれて是正されることとなろう。中計達成時で株価は3,000円程度、配当利回りで4%超も試算される。 その要因の1つに2026年3月期第1四半期決算の減収減益があろう。売上高は前年同期比14.6%減の3,110百万円、営業利益は同41.8%減の244百万円となっている。ただ、第1四半期の売上高は一時的な減速であり、受注残は前年同期比12.9%増の3,666百万円。次四半期以降の売上に対する予見性が高い。利益も大阪本社の二重家賃と採用費増が影響しており、期初想定通りとなる。今通期の予想は投資期ということもあり、売上高で前期比5.8%増の17,200百万円、営業利益で同0.3%増の1,922百万円が見込まれている。 2022年3月期から予想となる2026年3月期までの営業利益CAGRは+38%。2021年から2024年の新規IPO企業全385社のうち、クライアント数は94社と約25%が顧客であり、成長過程にある企業とオフィスデザインで伴走することで成長を遂げてきた。受注業種という側面もあろうが、これまでの実績と顧客との伴走、高いリピート率という面を考慮すれば、ストックビジネス的な側面もある。 株価も上下動はありつつも、右肩上がりで上昇、2021年の安値から2.5倍近くの上昇率を達成している。配当も連続増配中であり、2026年3月期の配当利回りは3.7%に迫る。 同社では中期経営計画も開示しており、2030年度に売上高25,000百万円、営業利益2,500百万円を掲げている。コロナ禍を経て、社員が気持ちよく働く環境としてオフィスデザインを重視する企業が増加しており、ワークプレイス構築の需要は2024年以降も続く。 特に同社では、高成長企業を中心に高いリピート率を維持するとともに、大手企業にも顧客基盤を拡大しており、プロジェクト単価が今後も向上する可能性がある。従前の成長と比較して保守的とも想定される数値であり、前倒し達成の可能性はあろうが、当該数値が達成された場合、PER15倍だと株価は約3倍の3,000円程度まで上昇、配当額も60円近くまで増加し、配当利回りで4%を超えるイメージを持っておいて良い。 なお、同社は、「はたらく人々を幸せに。」というパーパス(存在意義)のもと、人的資本価値を高める最適なワークプレイスを導き出し、企業価値をさらに向上させる環境をデザインする「ワークデザイン」(働く環境や働き方のデザイン)に関連するサービスを展開、企業価値向上を支援。オフィスデザインから「ワークデザイン」へサービス領域を拡大している。 《HM》 記事一覧 |