携帯版 |
![]() |
![]() |
|
フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/08/14 11:05, 提供元: フィスコ データアプリ Research Memo(5):2025年3月期は減収減益、サブスクリプション売上は順調*11:05JST データアプリ Research Memo(5):2025年3月期は減収減益、サブスクリプション売上は順調■データ・アプリケーション<3848>の業績動向 1. 2025年3月期連結業績の概要 2025年3月期の連結業績(中間期よりWEELを新規連結して連結決算に移行)は売上高が2,607百万円、営業利益が329百万円、経常利益が360百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が268百万円だった。前期の非連結業績(売上高2,919百万円、営業利益549百万円、経常利益570百万円、当期純利益493百万円)との比較で、売上高は10.7%減収、営業利益は同40.1%減益、経常利益は同36.9%減益、親会社株主に帰属する当期純利益は同45.7%減益となる。 サブスクリプション売上が順調に伸長したが、前期の一過性特需(パッケージの大型案件)の反動影響やメンテナンス売上の減少影響により、全体として減収減益だった。売上高の内訳はリカーリングが同4.8%減の1,979百万円(内訳はサブスクリプションが同33.5%増の829百万円、メンテナンスが同18.9%減の1,080百万円、タームライセンスが同46.3%減の65百万円)、パッケージが同37.6%減の513百万円、サービスその他がWEELの新規連結により538.2%増の114百万円だった。サブスクリプションの売上高構成比は同10.5ポイント上昇して31.8%となった。 コスト面では事業拡大に伴って人件費や業務委託費が増加したほか、M&A関連費用やのれん償却費の発生があったものの、一方では本社移転によって家賃が減少したほか、TVCM施策の一巡で広告宣伝費が減少した。この結果、売上総利益は減収影響により同14.5%減少し、売上総利益率は同3.1ポイント低下して69.5%となった。販管費は同5.5%減少したが、販管費比率は減収影響により同3.1ポイント上昇して56.9%となった。営業利益率は同6.2ポイント低下して12.6%となった。EBITDAは440百万円(営業利益329百万円+償却費89百万円+株式報酬費用21百万円)だった。 なお前期比では減収減益だったが、前回予想(連結決算への移行に伴って2025年2月3日付で連結業績予想を公表。売上高2,500百万円、営業利益200百万円、経常利益220百万円、親会社株主に帰属する当期純利益170百万円)との比較では、売上高は107百万円、営業利益は129百万円、経常利益は140百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は98百万円それぞれ上回った。サブスクリプション売上の順調な拡大に加え、第4四半期にパッケージ大型案件を受注したことが寄与した。 高い財務健全性を維持 2. 財務の状況 財務面で見ると、2025年3月期末の資産合計は前期末(非連結決算)比171百万円増加して6,179百万円となった。主に現金及び預金が321百万円減少した一方で、売掛金が同162百万円増加、のれんが同255百万円増加、投資有価証券が同71百万円増加した。負債合計は同35百万円減少して1,403百万円となった。主に前受金が同168百万円増加、長短借入金合計が35百万円増加して94百万円となった一方で、買掛金が同11百万円減少、未払金が同138百万円減少、未払法人税等が同61百万円減少した。純資産合計は同206百万円増加して4,775百万円となった。主に利益剰余金が112百万円増加した。この結果、自己資本比率は1.2ポイント上昇して77.3%となった。 ROA(総資産経常利益率)は同4.3ポイント低下して5.9%、ROE(自己資本当期純利益率)は同5.8ポイント低下して5.7%となった。ROAとROEが大幅に低下したものの、自己資本比率が70%台と高水準であること、キャッシュ・フローの状況にも特に懸念材料が見当たらないことなどから、高い財務健全性が維持されていると弊社では評価している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展) 《HN》 記事一覧 |