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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/07/03 15:01, 提供元: フィスコ サイバートラスト Research Memo(1):DXの時代に必須のデジタルトラスト事業を展開*15:01JST サイバートラスト Research Memo(1):DXの時代に必須のデジタルトラスト事業を展開■要約 サイバートラスト<4498>はパーパス(社会における存在意義)に「安心・安全なデジタル社会の実現」、ミッションに「すべてのヒト、モノ、コトに信頼を」を掲げ、DX(Digital transformation)の時代に必須のデジタルトラスト事業を展開している。 1. トラストサービスとプラットフォームサービスを展開 同社は、認証・セキュリティサービスとプラットフォームサービスを展開している。「国内最長の電子認証局運用実績」と「国内唯一のLinux OSディストリビューター」として培った技術力と高品質サービスを強みとしている。また、安定収益が積み上がるリカーリングサービス型のビジネスモデルであることも特徴である。なお2026年3月期より、事業全体の名称をデジタルトラストに変更し、サービス区分のうち認証・セキュリティサービスをトラストサービスに変更した。 2. 2025年3月期は計画を上回る大幅増収増益で着地 2025年3月期の連結業績は売上高が前期比15.1%増の7,442百万円、営業利益が同27.8%増の1,421百万円、経常利益が同29.2%増の1,448百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同86.9%増の969百万円と、期初計画を上回る大幅増収増益で着地し、10期連続の増収・営業増益となった。売上面は認証・セキュリティサービス、プラットフォームサービス(Linux/OSSサービスとIoTサービスを2024年10月に統合)ともに増収と好調に推移した。利益面では成長投資で人件費等が増加したものの、リカーリングサービスを中心とする増収効果で吸収した。リカーリングサービス売上は全社ベースで同16.5%増と順調に拡大し、リカーリングサービス売上比率は同0.8ポイント上昇して66.2%となった。この結果、営業利益率は同1.9ポイント上昇して19.1%となった。なお特別損失では前期計上した減損損失345百万円が一巡した。 3. 2026年3月期も2ケタ増収・営業増益予想 2026年3月期の連結業績予想は売上高が前期比10.2%増の8,200百万円、営業利益が同10.5%増の1,570百万円、経常利益が同8.4%増の1,570百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.0%増の970百万円と、2ケタ増収・営業増益を見込んでいる。トラストサービス(認証・セキュリティサービスから名称変更)、プラットフォームサービスともに順調に拡大し、成長に向けた人的資本投資やサービス提供インフラ投資による費用増加を吸収する見込みだ。親会社株主に帰属する当期純利益については、2025年4月の本社移転に関する費用(約140百万円の見込み)を特別損失に計上するため横ばい予想としている。DXの進展に伴うセキュリティ意識の高まり、経済安全保障に関わる基準・法規制への対応ニーズ増加など同社を取り巻く事業環境は良好であり、積極的な事業展開で好業績が期待できると弊社では考えている。 4. デジタルトラスト事業の成長領域の収益拡大を加速 同社はデジタルトラスト事業の成長領域の収益(特にリカーリングサービス売上)拡大を加速することにより、成長を継続する成長戦略を掲げている。事業環境としてDXやマイナンバーカード利用拡大が進展する一方で、国際安全基準・法規制等が強化されるなど、社会生活のあらゆる場面でセキュリティ強靭化ニーズが高まっていることを背景に、デジタル社会で必要とされる基盤要素を社会の変化に合わせて提供し続けることで利益成長を実現する。具体的にはサーバー証明書やCentOS7サポート等を安定高収益源として、iTrustや、CentOS7コミュニティサポート終了後の受け皿となるサーバー向けOSのAlmaLinux、エッジ(IoT・組込み機器)向けOSのEMLinuxなどを中心に高成長をけん引する成長領域の収益拡大を加速する。 ■Key Points ・DX時代に必須のデジタルトラスト事業を提供 ・2025年3月期は計画を上回る大幅増収増益で着地。2026年3月期も2ケタ増収・営業増益予想 ・デジタルトラスト事業の成長領域の収益拡大を加速 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《HN》 記事一覧 |