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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/06/09 11:01, 提供元: フィスコ リソー教育 Research Memo(1):「こどもでぱーと」が順調に立ち上がり、収益拡大基調が続く見通し*11:01JST リソー教育 Research Memo(1):「こどもでぱーと」が順調に立ち上がり、収益拡大基調が続く見通し■要約 リソー教育<4714>は“完全個別指導”と“進学指導”を組み合わせた独自の高付加価値型ビジネスモデルを構築し、事業領域を拡大している教育サービス企業である。名門小学校・幼稚園受験指導の(株)伸芽会や家庭教師派遣の(株)名門会、学校内個別指導の(株)スクールTOMAS、ツアー体験企画や体操教室等を運営する(株)プラスワン教育などを子会社に持ち、幼児から社会人まで多様な教育サービスを提供している。 1. 2025年2月期の業績概要 2025年2月期の連結業績は、売上高で前期比3.7%増の33,394百万円、営業利益で同11.6%増の2,933百万円、経常利益で同10.7%増の2,938百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同4.9%増の1,743百万円と増収増益決算となった。売上高は学習塾事業が同5.0%増、学校内個別指導事業が同17.5%増と好調に推移したことにより、過去最高売上高を更新した。利益面では、増収効果に加えて広告宣伝費など費用の戦略的な見直しを実施したことなどにより、2期連続の増益となった。 2. 2026年2月期の業績見通し 2026年2月期の連結業績は、売上高で前期比7.8%増の36,000百万円、営業利益で同7.2%増の3,145百万円、経常利益で同6.8%増の3,140百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同14.7%増の2,000百万円と増収増益が続く見通し。引き続き学習塾事業や学校内個別指導授業がけん引役となるほか、前期まで低迷していた幼児教育事業もヒューリック<3003>、コナミスポーツ(株)との協業プロジェクトである教育特化型ビル「こどもでぱーと」を2棟(中野、たまプラーザ)開業し、伸芽会1教室、伸芽’Sクラブの学童2校・託児1校を新設した効果で増収に転じる見通しだ。社員の処遇改善や2025年9月に予定している持株会社体制への移行関連費用を計上するものの増収効果で吸収し、営業利益率は前期並みの水準を維持する見込みである。 3. 中期経営計画の進捗状況 2025年2月期からスタートした3ヶ年の中期経営計画では、最終年度となる2027年2月期の業績目標として売上高38,260百万円、営業利益3,360百万円、親会社株主に帰属する当期純利益2,000百万円を掲げていた。初年度は売上高で若干未達となったものの、各利益は計画を上回っており、2年目となる2026年2月期も順調な進捗が見込まれ、親会社株主に帰属する当期純利益については1年前倒しで達成する計画である。少子化の進行と学習塾業界の競争激化が継続しているものの、高品質な教育サービスを提供することで差別化を図り、着実な成長を目指す方針に変わりない。成長ドライバーは学習塾事業と学校内個別指導事業で、特に学校内個別指導事業については導入校数拡大により、年率2ケタ成長が続くと予想される。導入校数は2025年2月期の86校に対して、中期的に200校を目標としている。幼児教育事業についても「こどもでぱーと」の展開により再成長軌道に乗る見通しで、現在、具体化しているプロジェクトとしては6件あり、2029年までに20棟を首都圏で展開することを目標としている。株主還元については配当性向50%以上を目安に実施する方針で、2025年2月期の1株当たり配当金は10.0円(配当性向95.4%)を実施し、2026年2月期も同額の10.0円(同85.0%)を予定している。 ■Key Points ・2025年2月期は過去最高売上高を更新、各利益は会社計画を上回る増益に ・2026年2月期も学習塾及び学校内個別指導事業がけん引し、増収増益見通し ・「こどもでぱーと」による囲い込み戦略で持続的成長を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》 記事一覧 |