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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/06/02 12:01, 提供元: フィスコ サインポスト Research Memo(1):2025年2月期は修正予想を上回る大幅増益で着地*12:01JST サインポスト Research Memo(1):2025年2月期は修正予想を上回る大幅増益で着地■要約 サインポスト<3996>は、金融機関を中心に経営・業務課題の解決を支援するITサービスを提供している。顧客のIT部門の一員として課題解決に取り組む姿勢に加え、オープンイノベーションを通じて社会課題の解決に資する技術やサービスの発掘・マッチングを推進し、持続可能な社会の実現に貢献することを企業使命に掲げている。主力のコンサルティング事業では、金融機関向けを中心に基幹システムの構築や更改支援を展開し、安定した収益を確保している。このほか、BtoC事業者の生産性向上に資する製品・技術の開発を進めるイノベーション事業、金融機関との連携やDX技術を活用して地域社会との共創を目指すDX・地方共創事業も展開している。イノベーション事業及びDX・地方共創事業は、いずれも将来成長に向けた先行投資段階にある。 1. 2025年2月期の業績概要 2025年2月期の業績(非連結)は売上高が前期比3.2%増の3,023百万円、営業利益が同96.6%増の200百万円、経常利益が同108.5%増の197百万円、当期純利益が同99.7%増の257百万円となった。売上面は小幅増収に留まったものの、利益面は2025年1月の修正予想を上回り、大幅増益となった。コンサルティング事業においてコンサルタントの稼働率が高水準に推移し、外注費の減少も寄与した。売上高の内訳はコンサルティング事業が同3.3%増の2,913百万円、イノベーション事業が同32.1%減の53百万円、DX・地方共創事業が同86.1%増の56百万円となった。なお当期純利益については法人税等調整額(益)62百万円を計上した。 2. 2026年2月期の業績予想 2026年2月期の業績(非連結)予想は売上高が前期比12.5%増の3,400百万円、営業利益が同10.0%増の220百万円、経常利益が同7.2%増の212百万円、当期純利益が同3.0%減の249百万円としている。主力のコンサルティング事業が2ケタ増収をけん引し、販管費の増加を吸収して営業・経常利益ともに大幅な増益を見込む。セグメント別売上高はコンサルティング事業が同9.8%増の3,200百万円、イノベーション事業が同88.4%増の100百万円、DX・地方共創事業が同76.8%増の100百万円としている。なお当期純利益は、法人税等調整額(益)40百万円を計上するものの、小幅減益を予想している。人的資本への投資や新ソリューション開発を重点戦略とし、金融機関・企業によるDX投資の活発化を追い風に、好業績が期待される。 3. 成長戦略 同社は2026年2月期から2027年2月期にかけて経営テーマに「安心と挑戦、そして飛躍へ」を掲げ、「人的資本の強化」「事業領域の拡大」「AI時代への対応」を柱にした施策を推進する。事業面では顧客の課題解決を目指し、「コンサルティング事業の業務領域の拡大」「労働集約型ではない業務課題解決」「リテール課題解決ソリューションの開発・拡販」「地域に根ざすDXソリューションの拡大」「AIを活用した事業の展開」を推進する。組織面ではイノベーションを生む体制づくりを重視し、「経営スピードを高める組織再編」「新たな価値を創出する新事業を生み出す組織風土」「社員の声を聴き時代に適合した人事施策」に取り組む。成長加速に向けて事業と組織の両面で強固な基盤を構築する方針だ。 ■Key Points ・コンサルティング事業は安定収益源、イノベーション事業とDX・地方共創事業は先行投資段階 ・2025年2月期は修正予想を上回る大幅増益で着地 ・2026年2月期は2ケタ増収、営業・経常増益を予想 ・成長加速に向けて強固な基盤構築を推進 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《HN》 記事一覧 |