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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/04/15 18:46, 提供元: フィスコ 瑞光 Research Memo(6):2024年度(25年2月期)通期決算及び中期経営計画説明会文字起こし(6)*18:46JST 瑞光 Research Memo(6):2024年度(25年2月期)通期決算及び中期経営計画説明会文字起こし(6)瑞光<6279> ■中期経営計画説明 ■瑞光 梅林 第4次中期経営計画について、ご説明いたします。 本来であれば、2025年度は第3次中期経営計画の最終年度にあたる予定でしたが、事業環境の大きな変化を受け、計画の見直しを行いました。その結果、2025年度から新たに3か年の計画を立て、これに基づいて事業を推進していく方針です。今回の中期経営計画では、「SPEED &CHALLENGE」を基本方針として掲げています。 企業理念である「Make the Impossible Possible(メイク・ザ・インポッシブル・ポッシブル)」の精神で、今後も取り組んでまいります。 今回の中期経営計画を見直した背景としては、第3次中期経営計画を策定した際に想定していた事業環境が大きく変化したことが挙げられます。具体的には、これまで当社の主力市場であった日本および中国において、新生児が想定以上のスピードで減少しており、また、特に小児用紙おむつについては、日系おむつメーカーが海外事業を縮小する動きが見られています。こうした状況から、従来の売上の柱が縮小しており、それを補うために、当社では新興国を中心とした海外顧客の積極的な開拓を進めています。 現在は、まずは多少利益を抑えてでも受注を獲得することを優先すべき局面にあると考えています。新たな顧客との間で信頼関係を築くことができれば、将来的な受注において利益を確保できるという見通しのもと、昨年は多くの新規顧客への取り組みを進めました。 一方で、こうした新規開拓を優先した結果、利益率の低い案件が増加してしまったという側面もあります。 新たな分野への挑戦により、機械の難易度が高まる中で、手直しや追加改造、さらには納期の長期化といった事象が多く発生しました。これらが結果として原価を押し上げる要因となっています。 直近2か年の振り返りとして、第3次中期経営計画で掲げていた売上高および営業利益率の目標に対する実績を、左側のグラフに示しています。点線が目標値、実線が実績値であり、これを見ると、売上高・営業利益率ともに大きく目標を下回る結果となりました。 特に直近では、営業利益が赤字に転落してしまった点が大きな課題です。 また、右側のグラフでは、第3次中期経営計画で掲げたROE(自己資本利益率)の目標と実績の推移を示しています。2024年度は最終利益がマイナスとなったため、ROEはマイナス2.3%になりました。 ここからは、第3次中期経営計画で掲げた重点戦略に関する振り返りです。 「衛生用品製造機械事業の収益性向上」において成果があった点としては、2024年6月にイタリアのDELTA社を子会社化したことが挙げられます。これにより、欧州における事業基盤が大きく強化されました。 2025年度には、DELTA社単体でも売上20億円以上の増収を見込んでおり、今後の成長に大きく寄与する見通しです。また、インド市場においても、経済成長を背景に売上が順調に拡大しており、今後はスペアパーツやオーバーホールといったアフターサービス分野でも需要の拡大が期待されます。 一方で、最大の課題は原価率の上昇です。その主な要因としては、中国メーカーの台頭により、世界的に価格競争が激化したことが挙げられます。こうした中でも一定の受注を確保できた点は評価できますが、今後はこれらの新規顧客との信頼関係を深め、より高付加価値の案件につなげていけるかが重要となります。 【瑞光】2024年度(25年2月期)通期決算及び中期経営計画説明会文字起こし(7)に続く 《KM》 記事一覧 |