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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/04/01 14:02, 提供元: フィスコ ドラフト Research Memo(2):デザインの力で社会課題を解決し、空間創造により社会貢献を目指す*14:02JST ドラフト Research Memo(2):デザインの力で社会課題を解決し、空間創造により社会貢献を目指す■会社概要 1. 会社概要 ドラフト<5070>は2008年4月、デザイナーである山下泰樹氏が設立した。同社グループは、「ALL HAPPY BY DESIGN」を経営理念として、デザインの力で社会課題を解決することで世界にHAPPYの循環を作り出すとともに、ヒューマンエクスペリエンスを向上させる空間の創造によって、社会に貢献することを目指している。 同社は、もともとオフィスデザインを主な業務としてスタートしたが、近年では商業施設やビル一棟のリデザインといったディスプレイ・建築デザイン領域が大きく伸長。業務範囲としては企画・設計のみを行うデザイン設計と、設計から竣工までを担うデザインビルドに区分される。これに加えてインテリア・プロダクトデザインやブランディング等も拡大しており、幅広い領域でデザインを手掛ける。 同社の創業時は、オフィスは単なるコストとして捉えられており、限られたスペースの効率的な利用が設計の主流であった。そのなかで同社は自由な発想で、デザインをツールとした課題解決に創造力を発揮した。働く人々がオフィスで長時間を費やすことを踏まえ、社員が居心地良く過ごせることや誇れるオフィスの実現を目指した。こうした同社のビジョンやデザインが反響を呼び、顧客層は感度の高いスタートアップ企業から大企業へと広がった。その後は商業施設の環境設計や大手デベロッパーと組み都市開発にかかわる建築物の設計・デザインを手掛けるようになった。 2024年12月期の売上高12,276百万円の対象領域別売上高構成比は、「ディスプレイデザイン・建築デザイン・その他」が48.1%、「オフィスデザイン・プロジェクトマネジメント・その他」は前期から進行していた大型オフィスデザイン案件の完了、既存クライアントの大型追加発注があったこと等により、51.9%となった。 2. 沿革とグループ企業 同社は、2008年に設立され、デザインとプロジェクトマネジメントを軸に事業展開を開始した。2013年にはフィリピンにD-RAWRITE INC.を設立し、2022年にはセルビアにD-RAWRITE d.o.o. Beogradを設立することで、3Dイメージパースと2D設計図面の内製化を推進した。これにより、品質向上、業務効率化、コスト削減を実現し、デザインの精度とプレゼンテーション力を強化している。特に、セルビア拠点は時差を活用し、シームレスな業務進行を可能にしている。 2021年4月には、ブランディングやプロモーションを手掛ける(株)サティスワンを吸収合併し、総合クリエイティブ会社としてのワン・パッケージ提案を強化した。2022年には「山下泰樹建築デザイン研究所」を設立し、先端デザイン開発を推進。2024年3月より、同社の安定的成長を促進するため、山下氏と荒浪氏による二人代表制による共同経営体制に移行した。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞) 《HN》 記事一覧 |