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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/06/16 12:30, 提供元: フィスコ 後場に注目すべき3つのポイント〜円安進行が追い風に*12:30JST 後場に注目すべき3つのポイント〜円安進行が追い風に16日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、円安進行が追い風に ・ドル・円は下げ渋り、日本株高継続で ・値上り寄与トップはアドバンテ<6857>、同2位はソフトバンクG<9984> ■日経平均は反発、円安進行が追い風に 日経平均は反発。359.14円高の38193.39円(出来高概算7億4354万株)で前場の取引を終えている。 前週末13日の米国市場でダウ平均は769.83ドル安の42197.79ドル、ナスダックは255.65ポイント安の19406.83で取引を終了。イスラエルのイラン空爆を受け中東情勢悪化を警戒した売りが加速。その後、ミシガン大消費者信頼感指数の改善や期待インフレ率の低下を好感し、売りが一段落したが、中盤にかけ、イランによるイスラエル報復ミサイル攻撃開始を受けて再び売りが加速した。イスラエルが市民を対象にしたイランの報復攻撃を「レッドラインを超えた」と非難したため状況悪化を警戒し、終盤にかけ下げ幅を拡大。 米株式市場の動向を横目に、6月16日の日経平均は前営業日比222.61円高の38056.86円と反発でスタートした。中東情勢を巡る警戒感は依然として残るものの、為替も朝方から円安方向に振れている他、トランプ米大統領がG7サミット期間中に新たな貿易合意を結ぶ可能性を示唆したと伝わるなか、リバウンド狙いの買いも入っているとみられる。ただ、買い一巡後は上値重く、前場の指数は高値圏でもみ合う展開となった。 個別では、アドバンテ<6857>やディスコ<6146>、東エレク<8035>などの半導体関連株が堅調に推移。また、三菱重工業<7011>、IHI<7013>、ソフトバンクグループ<9984>、任天堂<7974>、トヨタ自動車<7203>、ファーストリテ<9983>などが上昇した。そのほか、第1四半期大幅増益で業績予想を上方修正した丹青社<9743>が急騰、アクシージア<4936>、ネオジャパン<3921>、アステリア<3853>などが値上がり率上位となった。 一方、ルネサスエレクトロニクス<6723>、キーエンス<6861>、ソニーグループ<6758>、サンリオ<8136>などが下落した。ほか、大幅な業績下方修正がネガティブインパクトとなったLink-U グループ<4446>、今期の大幅減益見通しをネガティブ視された日本ハウスHD<1873>が急落。フリービット<3843>、エイチ・アイ・エス<9603>なども値下がり率上位となった。 業種別では、鉄鋼、海運業、非鉄金属が上昇した一方で、石油・石炭製品、精密機器、空運業が下落した。 後場の日経平均は堅調な値動きが続きそうだ。中東情勢の先行きを懸念した売りが限定的となる中、前週末の下落に対する買い戻しの動きや円安を好感する動きが継続する可能性がある。また、株主総会の集中日が接近する状況下、株主還元策などに対する期待感から売り手控えムードなども強まりやすいタイミングともいえる。ただ、今週は日米金融政策の決定が控えているほか、日米通商交渉の行方、中東情勢の見極めから積極的に買い進む動きも想定しづらく、後場も上値の重い展開が続くか注目しておきたい。 ■ドル・円は下げ渋り、日本株高継続で 16日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。寄付きからドル売り先行で144円75銭から144円16銭まで一時下落。ただ、週明け東京株式市場で日経平均株価は堅調地合いを維持し、円買いは後退。ドルは値ごろ感から買戻しが入り、144円台を維持した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は144円16銭から144円75銭、ユーロ・円は166円35銭から166円87銭、ユーロ・ドルは1.1526ドルから1.1547ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・エムビーエス<1401>、デジタルグリッド<350A>など、8銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上り寄与トップはアドバンテ<6857>、同2位はソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・中国・5月小売売上高:前年比+6.4%(予想: +4.9%、4月:+5.1%) ・中国・5月鉱工業生産:前年比+5.8%(予想: +6.0%、4月:+6.1%) ・中国・5月調査失業率:5.0%(予想:5.1%、4月:5.1%) 【要人発言】 ・フォンデアライエン欧州委員長 「私たちはロシアに対してさらなる圧力をかけなければならない」 「制裁はロシアに圧力をかけるうえで極めて重要だ」 <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《CS》 記事一覧 |