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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/04/11 08:35, 提供元: フィスコ 前場に注目すべき3つのポイント〜関税交渉に対する期待感から押し目狙いのスタンス〜*08:35JST 前場に注目すべき3つのポイント〜関税交渉に対する期待感から押し目狙いのスタンス〜11日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■関税交渉に対する期待感から押し目狙いのスタンス ■ファーストリテ、25/8上方修正 営業利益 5450億円←5300億円 ■前場の注目材料:KDDI、日本初サービス、衛星とスマホで直接通信 ■関税交渉に対する期待感から押し目狙いのスタンス 11日の日本株市場は、売り先行で始まることになろうが、売り一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。10日の米国市場は、NYダウが1014ドル安、ナスダックは737ポイント安だった。対中関税率が合計145%になることを米政府が確認すると、米中貿易戦争激化を警戒した売りが広がった。その後、トランプ米大統領が閣僚会議で、中国との取引を望んでいると言及すると下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物は大阪比1240円安の33400円。円相場は1ドル=144円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。もっとも、日経平均株価は前日に2894.97円高と急伸したこともあり、急伸に対する反動安は予想されていた面はあっただろう。まずは、売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうである。前日に突破したボリンジャーバンドの-1σ(34238円)は割り込むことになろうが、同水準から大きく下放れる動きにならなければ、押し目拾いの動きも入りやすくなりそうだ。 また、米中貿易摩擦への警戒から積極的な売買は手控えられるものの、相互関税の大半が90日間の一時停止により、この間に政府間協議が行われることになるとみられる。交渉に対する期待感から下へのバイアスは強まりにくいと考えられ、インデックスに絡んだ商いで大きく下振れする局面においては、押し目狙いの好機になる可能性があるだろう。 物色としては前日に買われたハイテク株などには売りが入りやすいと考えられるが、前日の強い上昇で需給状況は改善してきたとみられ。半導体株などは下値の堅さが意識されてくる可能性はありそうだ。また、為替市場では円高に振れて推移していることもあり、内需系の銘柄などにも資金が向かいやすいだろう。そのほか、日経平均株価が売り一巡後に底堅さをみせてくるようだと、新興市場の中小型株への物色にも向かわせそうだ。 ■ファーストリテ、25/8上方修正 営業利益 5450億円←5300億円 ファーストリテ<9983>は2025年8月期業績予想の修正を発表。営業利益を5300億円から5450億円に上方修正した。第2四半期の海外ユニクロ事業の売上収益は1兆141億円(前年同期比14.7%増)、営業利益は1685億円(11.7%増)と、大幅な増収増益となった。グローバルでユニクロのコア商品に対する支持が高まり、業績の拡大が継続。中国は減収減益。 ■前場の注目材料 ・日経平均株価は上昇(34609.00、+2894.97) ・活発な自社株買い ・東証による企業価値向上の要請 ・KDDI<9433>日本初サービス、衛星とスマホで直接通信 ・JFEHD<5411>JFEスチール、倉敷に大型電炉、世界最大級、粗鋼年産200万トン ・大和自動車交通<9082>三菱商事などとタクシー配車に追加出資、地域交通の課題解決 ・伊藤忠<8001>米で中古スマホ流通参入、海外シェア拡大 ・住友商事<8053>米核融合新興と提携、がん治療・発電視野 ・みずほリース<8425>IT機器処分サービス参入、新会社を設立 ・日産自<7201>「次世代版」27年度に運転支援技術搭載、衝突回避向上 ・トヨタ自<7203>米で車業界の特許ランキング首位維持、電動化など知的財産確保 ・川崎重工業<7012>8メガワット級ガスエンジン2基受注、熱電併給システム向け ・NEC<6701>個別化がんワクチン運用の安全性向上、デジタル署名で本人確認 ・森永乳業<2264>AIで新製品需要予測、NECが納入 ・旭化成<3407>ヘルスケアに集中、27年度営業益2700億円、新中計策定 ・三井金属鉱業<5706>ヘリカルフュージョンと、核融合炉「ブランケット」共同開発 ・帝人<3401>欧向け繊維、「エコデザイン」提示に対応 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 3月マネーストックM3(2月:前年比+0.7%) <海外> ・特になし 《ST》 記事一覧 |