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![]() 第6回 日本郵船と商船三井は当分持続で良さそう。そう考える理由は?2021.6.14 <著者プロフィール> 浜口準之助(はまぐち・じゅんのすけ) ![]() ![]()
![]() 今回の銘柄リストで注目されるのは、サテライト銘柄である海運株が大きく株価上昇している点です。一言、絶好調と言って差し支えないと考えます。9101日本郵船に加え、9104商船三井も6月11日の株価は引け新値、年初来高値になっています。この背景は、後で詳しく説明します。 それ以外の当リスト掲載銘柄も、株価が一部、上下していますが、基本的には持続で問題ないと思います。 一方で前々回にご紹介した投資戦略、「商船三井ロング・日本郵船ショートの株式運用戦略」については、両銘柄のさやが引き続き拡大しています。 ![]()
6月11日時点では、商船三井の株価は4,930円、一方で日本郵船は5,230円と、株価の単純比較では300円ほど、日本郵船の株価が高い状況です。 前回レポート発行日(5月31日)の両銘柄の終値比較では、さやが195円ほど拡大しています。 このポジションについては、前回のレポートで私は、「逆張りの形でポジションを段階的に増やしていって良い。その増やし方については、投資資金の額、さやに対する相場観等含め、みなさんの考えに委ねたい」としました。 もちろんこの考え方が基本になりますが、現在の私は敢えて、自分が建玉している当ポジションについて半分ほど、空売りしている日本郵船を手仕舞いしています。なぜそんなアクションを取ったのか。理由は下記です。 ① 足下では、両銘柄のさやは拡大中。このさやは、いずれかのタイミングで縮小することになろうが、もうしばらくは拡大する可能性もある。 ② 一方で、両銘柄とも株価は年初来高値を更新中。今後も株価上昇は継続すると思われ、ここは一時的にさやとりポジションの半分だけ日本郵船の売り玉を外し、頃合いを見て再度、日本郵船を売り建てを行い、さやとりポジションを復活させる。こんな行動計画を取ろうとしているわけなんです。 ③ ご参考まで、後ほど説明します MorganStanley MUFG証券の海運株アナリスト尾坂さんの6月6日付レポートによれば、日本郵船の目標株価は8,400円である一方、商船三井のそれは9,100円です。尾坂さん以外のアナリストたちも、両銘柄の目標株価については日本郵船よりも商船三井を高く設定しているアナリストがほとんどであり、ファンダメンタルズの面からもこのさやとり方針は支持できるものと考えます。私も一時的に日本郵船の売り玉を一部手仕舞いしていますが、さやが縮小する兆しが感じられた時は、可及的速やかに、再度日本郵船の売り建てを行うつもりです。 なおグラフは過去3カ月の商船三井と日本郵船の株価を示したものです。グラフは日経SmartChartPLUSを用いて、概ね、重なるように作っています。(日経SmartChartPLUS) さて、ここからは今回のメインテーマ、「日本郵船と商船三井は当分持続で良さそう。そう考える理由は?」について考えてみたいと思います。 ![]()
これはMorganStanley MUFG証券の海運株アナリスト尾坂さんの6月6日付レポート。「強気スタンスを再強調」とありますが、レポートの中に、興味深い記載がありました。 尾坂さんはこのレポートの見出し部分で、(海運3社の)配当利回りは9.8%つまり10%近傍と記しています。これはどういうことでしょうか? どうやら、氏の海運3社の業績見通しに、会社側が公表している配当性向を掛け合わせて算出した予想配当からは、現状の株価で計算した予想配当利回りは9.8%になると言う意味のようです。 一例ですが、当ブログでもコア銘柄として紹介している8316三井住友FGの配当利回りは約5.12%。このような状況で、海運株の配当利回りが9.8%のままで長くとどまることはことはないのです。この場合どうなるか。今後は海運株の株価が上昇することで配当利回りは低下、日本郵船や商船三井の配当利回りも、三井住友FG並みの配当利回りに落ち着くのではないか。そう考えます。 配当利回り=配当/株価と計算されますが、今後海運株の配当利回りが三井住友FG並みになると仮定すれば、ここから株価は倍加しても不思議ではない。そんなロジックも成立すると思います。実際、尾坂さんは今回のレポートでは、日本郵船が8,400円、商船三井が9,100円と目標株価を上方修正されていますよね。 まあ予想配当利回りだけで株価見通しを出しているわけではないと思いますが、今回の氏の目標株価上昇修正含め、目標株価の考え方は、ベクトルとして整合的と考えます。 ここで海運株を保有するリスクについて。今後ワクチン接種が進展し、モノ以上に人の移動が多くなることで、空運株や鉄道株が上昇する可能性が高いと考えます。その場合、これまでモノの移動増加に伴う好業績を評価して買われていた海運株が、好材料織り込み済みとなるリスクも、ゼロではありません。その点は一応念頭に置いておくべきと考えますが、このリスクシナリオの発生確率は、決して高いものではないと考えます。 加えて、このリスクに対応する意味からも、当戦略のサテライト銘柄は、日本郵船・商船三井にJALを加えているわけです。この3銘柄を併せ持つということは、リスクヘッジの点からも、とても意味あることと考えます。 以上です。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。 キーワード検索: #高配当 #景気サイクル #株式サヤ取り |
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