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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/04/09 18:05, 提供元: フィスコ

9日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で続伸、テック指数は2.6%上昇

*18:05JST 9日の香港市場概況:ハンセン0.7%高で続伸、テック指数は2.6%上昇
9日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比136.81ポイント(0.68%)高の20264.49ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が105.06ポイント(1.41%)高の7535.68ポイントと続伸した。売買代金は4123億8510万香港ドルと高水準が続いている(8日は4331億5670万香港ドル)。

本土株高が好感される流れ。本土市場の主要株価指数は、中国当局が矢継ぎ早に株価対策を発表したことや、経済対策に対する期待感などを支えに続伸した。外電が9日、「米国との貿易摩擦が激化するなか、中国政府は早ければ9日にも会議を開き、経済の活性化と資本市場の安定化に向けた対策を協議するもよう」などと報じたことも買い安心感につながっている。本土株の上げ幅拡大をにらみながら、香港の各指数も引けにかけてプラスに転じた。ただ、上値は限定的。貿易戦争のエスカレートで、景気が落ち込むと懸念されている。トランプ米政権は9日午前0時1分(日本時間9日午後1時1分)、「相互関税」の上乗せ分を発動した。うち、中国には累計104%の関税を課している。(亜州リサーチ編集部)

ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が10.5%高、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が7.7%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が6.7%高と上げが目立った。テック銘柄に買いが広がる中、ハンセン科技(テック)指数は2.6%高と他の主要指数をアウトパフォームしている。

セクター別では、半導体が高い。SMICのほか、上海復旦微電子集団(1385/HK)が10.7%、華虹半導体(1347/HK)が8.1%ずつ上昇した。そのほか、自動運転向けAI(人工知能)の地平線(9660/HK)が8.9%高、速騰聚創科技(2498/HK)が6.1%高と値を上げている。


不動産セクターも急伸。融創中国HD(1918/HK)が12.6%高、世茂集団HD(813/HK)が10.0%高、旭輝(884/HK)が9.0%高、碧桂園HD(2007/HK)が6.3%高で引けた。


消費関連の銘柄群も物色される。海底撈のほか、免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が23.7%高、食肉加工の中国雨潤食品集団(1068/HK)が12.1%高、酒造の華潤ビールHD(291/HK)が6.4%高、食品・飲料の統一企業中国HD(220/HK)が4.9%高、スポーツ用品の安踏体育用品(2020/HK)と白物家電の美的集団(300/HK)がそろって4.2%高、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が3.4%高で取引を終えた。国営メディアは7日、「習近平・国家主席は消費の重要性を強調した」と報道。消費刺激策の期待が続いた。


半面、香港・本土の銀行セクターはさえない。中銀香港(2388/HK)が2.3%、東亜銀行(23/HK)が1.4%、恒生銀行(11/HK)が0.8%、中国建設銀行(939/HK)が1.4%、中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が1.3%ずつ下落した。


一方、本土市場も続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.31%高の3186.81ポイントで取引を終了した。不動産が高い。ハイテク、消費関連、軍需産業、インフラ建設、運輸なども買われた。半面、銀行は安い。保険、エネルギーも売られた。

亜州リサーチ(株)





《CS》

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