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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/11/18 12:46, 提供元: フィスコ

GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(6)

*12:46JST GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(6)
GMOグローバルサイン・ホールディングス<3788>

私どもは、「インターネットが信頼でつながる世界」を目指しています。
これからも、信頼設計を通じて持続的な成長と企業価値の向上に挑み続けてまいります。以上、当社のご説明でございました。

●はっしゃん
ありがとうございました。めちゃくちゃ勉強になりました。

▲フィスコ 高井
青山様、ありがとうございました。GMOグローバルサインHD様についてご説明いただいたところで、続いては、はっしゃんさんに青山様の企業説明・直近決算を受けて気になった部分を質問していただきたいと思います。それでははっしゃんさん、よろしくお願いいたします。

■質疑応答
●はっしゃん
はい、はっしゃんでございます。それでは、青山社長からのご説明を受けまして、いくつか質問をさせていただきたいと思います。
その前に、私が普段使用している「理論株価チャート」について、簡単にご説明させてください。この理論株価チャートは、私自身が作成したもので、決算書の内容を可視化し、企業価値の目安を示すことを目的としています。具体的には、過去12期分の決算データをXBRL(エックス・ビー・アール・エル)形式から抽出し、算出したものです。
趣旨としては、初心者の方でも専門的な金融知識がなくても活用できる指標を提供したいという思いがあります。投資の世界ではPERやPBR、ROEなど専門的な用語が多く、少し難しく感じられる方もいらっしゃいます。そこで、それらをまとめて「理論株価」という形でわかりやすく表現したのがこのチャートです。
理論株価チャートを使うことで、企業の業績推移を四半期単位で可視化できます。成長企業や優良企業であれば右肩上がりの推移となり、成長が鈍化すると右肩下がりに変化する、といった形で見分けることができます。株価と、このチャート上のオレンジ色の理論株価ラインを重ねて見ることで、企業の実力と株価の位置関係を直感的に把握できる仕組みです。また、ピンク色の線は「配当利回り4%に相当する株価」を示しており、オレンジの理論株価と合わせて企業価値を分析できるようにしています。さらに、上級者向けには、もう少し複雑な計算方法を用いた理論株価モデルもご用意しています。
はい。こちらが、今回ご用意したGMOグローバルサインHD様の理論株価チャートになります。10年分のデータをもとに作成したもので、まずはこのチャートを拝見しながら質問をさせていただきたいと思います。
このチャートを見ると、まず目を引くのが2020年から2021年ごろにかけての動きです。この期間に株価が非常に大きく上昇しており、まさに“バブル的な高騰”が見られます。
私もこのグラフを見ていて当時のことを思い出しました。ちょうどこの時期は新型コロナウイルスの感染拡大期で、人々が自宅で過ごさざるを得ない環境にありました。社会全体でDX(デジタルトランスフォーメーション)の波が一気に加速し、オンライン会議の導入が急速に進み、契約書も電子化へと移行するなど、社会の仕組みそのものがデジタルに大きくシフトした時期でした。
そうした環境の中で、GMOグローバルサインHD様の株価も急上昇した印象があります。私自身も当時、投資家として市場を見ていましたが、記憶に残っているのは「社名に“GMO”と付く企業が軒並み上昇していた」という現象です。
実際に調べてみますと、GMOインターネットグループは多数の上場企業を抱えておられますが、当時はGMOペパボ様、GMOフィナンシャルゲート様、そしてGMOグローバルサインHD様など、いずれも同様に株価が急上昇していました。さらに、親会社であるGMOインターネットグループ様も大きく値を上げており、まさにグループ全体で注目を集めた時期だったと思います。振り返れば、当時は社会的にも特殊な環境下にあり、デジタル化需要の高まりによって一時的に株価が“バブル的”に上昇した局面だったのではないかと感じています。
その後の株価の推移を見ますと、2020〜2021年の上昇期を経て、一旦バブル的に上がった株価が落ち着きを取り戻し、本来の企業価値を示す妥当なラインに少しずつ戻ってきているように見えます。現時点の株価は2,147円で、理論株価よりはやや高めの水準です。つまり、今もなおやや割高な水準に位置しているという見方ができますが、これは裏を返せば、市場からの人気と高い評価を受けている証でもあると思います。
その一例として、先ほどお話にもありましたが、配当性向を65%に引き上げている点が挙げられます。非常に株主還元に積極的な姿勢を打ち出しているにもかかわらず、配当利回りが約2.3%程度となっており、一般的に配当性向が6割を超える企業であれば3〜4%の水準でもおかしくありません。それだけ、市場からの期待が株価に織り込まれており、高く評価されているという状況かと思います。
私の立場から申し上げると、どうしても「割安で買いたい」と考える投資家にとっては、一見するとバブルが落ち着いたように見えるものの、依然として高値圏にある“高嶺の花”のような銘柄という印象があります。この理論株価チャートと現在の株価の関係について、青山様はどのようにお考えでしょうか。

■GMOグローバルサインHD 青山様
はい。株価が高いのか、適正なのかという点については、私の立場から明言することはできません。株主様や投資家の皆様が判断されるものだと考えております。ただし、私が参考にしている数字や、他社との比較の観点から少しお話しします。
当社はグローバルに展開する電子認証局(CA)であり、海外の機関投資家の方々にも出資いただいています。海外の視点で見ますと、当社の競合企業としては、電子認証分野では同業の海外認証局、電子印鑑やシングルサインオン領域ではDocuSignやOktaといった企業が挙げられます。
電子認証局というビジネスに限って見ても、私自身この業界に29年間携わってまいりましたが、競合他社の多くはM&Aによる再編が進んでいるのが現状です。実際、2020年から2024年にかけても複数の企業が買収されています。それらの取引事例を見ると、売上規模が当社よりやや小さい、百数十億円規模の会社でも評価倍率は売上高の4〜10倍程度となっていました。そうした海外企業と比較すると、当社の時価総額は相対的に割安に評価されていると感じています。海外では、この「電子認証局」という分かりづらい市場をきちんと理解し、成長分野として正当に評価してもらえている印象があります。
一方で、当社としてもIR活動の発信力には改善の余地があると認識しており、これまで個人投資家向けの情報発信は十分とは言えませんでした。そのため、今年6月以降は積極的にIR活動を強化し、配当性向の引き上げなども含めて、より多くの方に当社の事業内容や成長ポテンシャルを知っていただけるよう努めています。また、業績の向上こそが最大の株主価値向上策であるとも考えています。
コロナ禍以降、当社は「電子印鑑GMOサイン」などへの先行投資を積極的に行ってきましたが、これが一時的に全体の利益を押し下げる要因となっていました。しかし、足元では事業全体が非常に堅調に推移しており、今後は収益化フェーズへの移行が進む見込みです。私どもとしては、少なくとも2桁成長の利益成長を継続的に確保していく方針です。こうした実績を着実に積み上げることで、より適正な株価評価を市場から得られるような企業を目指してまいります。

GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(7)に続く



《KM》

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