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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/09/08 14:01,
提供元: フィスコ
ハッチ・ワーク Research Memo(1):月極イノベーション事業の成長が続き、着実な増収増益を堅持
*14:01JST ハッチ・ワーク Research Memo(1):月極イノベーション事業の成長が続き、着実な増収増益を堅持
■要約
ハッチ・ワーク<148A>は、パーパスに「社会に、可能性の卵を。」、ミッションに「CREATE FUTURE BASE」を掲げ、遊休資産に新たな価値を生み出すDXサービスを提供する。月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」の運営と月極駐車場オンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド」を提供する月極イノベーション事業を主軸として、貸会議室、レンタルオフィスなどを提供するビルディングイノベーション事業も展開する。
1. 2025年12月期中間期の業績概要
2025年12月期中間期の業績は、売上高1,338百万円(前年同期比15.0%増)、営業利益171百万円(同96.5%増)、経常利益187百万円(同169.7%増)、中間純利益122百万円(同169.7%増)と増収及び大幅な増益となった。管理会社向けの月極駐車場オンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド」の契約者数は増加し、「アットパーキングクラウド」登録台数(月極駐車場区画数。以下、「APクラウド登録台数」)は2025年6月末で417千台(同20.5%増)と前期末の伸び率と同水準の伸びを確保した。その結果、月極イノベーション事業の売上高は836百万円(同23.2%増)と引き続き高い成長を堅持した。ビルディングイノベーション事業の売上高は、新規出店を抑制したものの利用料の引き上げなどにより497百万円(同2.5%増)と微増で推移した。損益面においては、2020年から先行投資を続けてきた「アットパーキングクラウド」のコストが落ち着くとともに、ストック型収益が限界利益として積み上がり、月極イノベーション事業のセグメント利益は268百万円と前年同期の1.6倍に伸長した。ビルディングイノベーション事業のセグメント利益は、地代家賃、人件費の増加を主因に128百万円(同5.9%減)と減益となったが、事業全体の経常利益は前年同期の2.7倍と伸長した。
2. 2025年12月期業績見通し
2025年12月期通期の業績は、売上高2,740百万円(前期比15.8%増)、営業利益187百万円(同2.3%増)、経常利益197百万円(同27.5%増)、当期純利益203百万円(同55.1%増)と増収増益を見込む。2025年2月に(公社)全国宅地建物取引業協会連合会(都道府県宅建協会の全国団体。以下、「ハトマーク」)に加盟する全国の宅地建物取引業者10万会員(事業者全体の約8割が加盟)に対して業務支援やITツール提供を行う(一財)ハトマーク支援機構との業務提携が追い風となっている。ハトマーク及びハトマーク支援機構から「アットパーキングクラウド」の単独推奨を得たことで、全国津々浦々で月極駐車場を管理するハトマーク会員の地場不動産管理会社への「アットパーキングクラウド」の導入が進んでいる。また、1日・1週間・1ヶ月単位で利用期間が自由に選べ、空き区画の稼働率を上げる新しいタイプの駐車場シェアリングサービス「アットパーキングウィークリー」がユーザーの拡大と駐車場利用者の増加を後押ししている。損益面においては、中間期営業利益の通期業績予想に対する進捗率が91.4%だが、中間期の利益を下期に戦略的成長投資に充当するため、期初の業績予想は変更していない。特に主力の月極イノベーション事業においては、事業の拡大に伴う営業・エンジニアの人員増強、SaaSのシステム基盤強化、システム改善などの成長戦略に投資する計画であり、これによって中期的にARR※成長率20%以上を継続していく方針だ。
※ ARR:Annual Recurring Revenueの略称。各期末月のMRRを12倍して算出。MRR:Monthly Recurring Revenue=月次経常収益の略称。対象月の月末時点における継続課金ユーザー企業及び月極駐車場利用者に係る月額料金の合計額(一時収益を含む)。
3. 中長期の成長戦略
中長期の成長戦略としてはビルディングイノベーション事業の安定的な運営と利益獲得をベースに、「アットパーキングクラウド」を成長エンジンとして月極イノベーション事業の成長を加速する方針だ。成長戦略を3段階に設定し、APクラウド登録台数の拡大、データの収集と活用、「ファーストワンマイルステーション構想」へとステップアップする。月極駐車場の市場規模は、国内自動車保有台数6,197万台超の50%弱と推定され、現在のAPクラウド登録台数417千台と比較すると開拓余地は相当に大きい。競合他社も増えているため、同社はAPクラウド登録台数の拡大を最優先課題としている。月極駐車場を管理することで収集される利用者・駐車場などの属性データを活用した取り組みも積極的に進めており、他企業と連携したEV充電サービス付月極駐車場やリアルタイムの満空情報を活用した空き区画の短期契約サービス(「アットパーキングウィークリー」)、カーサポートサービス、カーシェアリング拠点の提供など、月極駐車場を再定義した新たな市場を次々と創造している。また、2025年2月には神戸市と「アットパーキングクラウド」駐車場の「災害ステーション」としての利活用に関する協定を締結した。今後は、各自治体やその外郭団体と「災害ステーション」を全国ネットワークへと拡充を図るなど、社会課題も解決する「ファーストワンマイルステーション構想」を目指す。
■Key Points
・2025年12月期中間期は月極イノベーション事業が高い成長を堅持し、増収及び大幅な増益
・2025年12月期も月極イノベーション事業の成長により増収増益見込み
・ハトマーク支援機構との事業提携により「アットパーキングクラウド」の全国展開が加速
・「災害ステーション」の全国拡充など、「ファーストワンマイルステーション構想」の確立を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本 章弘)
《HN》
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