トップ ・ かごを見る ・
ご注文状況
・ このページのPC版
フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/03/31 14:15,
提供元: フィスコ
大研医器:研究開発型医療機器メーカーで吸引器関連では国内トップシェア、配当利回り4%超え
*14:15JST 大研医器:研究開発型医療機器メーカーで吸引器関連では国内トップシェア、配当利回り4%超え
大研医器<7775>は、製販一貫で独創的な製品を創り出す研究開発型医療機器メーカー。主に麻酔関連、病院感染防止関連製品の企画開発・製造販売を行っている。吸引器、持続注入器では国内トップシェアで、独自開発の吸引器(フィットフィックス・キューインポット)のシェアは2022年度で73%、持続注入器(シリンジェクター)は35%を占めている。300以上の病床数を持つ大手病院中心に全国の営業拠点より同社の営業マンが直接営業を実施しており、納入先は2,000病院を超えている。病院への直接営業を実施することで、製品を売り込むだけでなく、毎日現場の声を直接聞くことができるため、様々なアイデアから製品開発につなげている。
同社は単一セグメントだが、5つの製品群に分類している。主力は、フィットフィックスやキューインポットを開発・販売する吸引器関連(2025年3月期上期売上構成比64.2%)と、シリンジェクターやバルーンジェクター・PCA装置を開発・販売する注入器関連(同22.7%)である。そのほか、電動ポンプ関連(同2.1%)、手洗い設備関連(同6.0%)、気管支ブロッカーチューブやダブルルーメン気管支チューブを販売するその他(同5.0%)に分けられている。
2025年3月期第3四半期累計の売上高は7,665百万円(前期比3.5%増)、営業利益は1,315百万円(同6.3%増)で着地した。キューインポット(吸引器関連)及びクーデックエイミーPCA(注入器関連)の販売が好調に推移したようだ。ただ、為替影響によって仕入コストが増加していて、業績拡大が続いているものの、利益の圧迫要因となっている。対策としては、海外生産を維持しながら生産の国内回帰を図っていくようだ。通期の売上高は10,100百万円(前期比3.6%増)、営業利益は1,500百万円(同4.0%増)を見込んでいる。
同社は中長期の戦略骨子として成長の4本柱を立てている。1本目は、フィットフィックス・シリンジェクター・バルーンジェクターの特許切れに伴って、「改良バイロン」や「エイミー」へ置き換えを図っていく。「改良バイロン」は複数の医療機関にてマーケットトライアル実施中、「エイミー」はさらなる拡大に向けて院内システム連携強化を推進。エイミーPCAの売上推移では、直近2Q売上実績比で6割増となっている。2本目は、既存事業を補完する役割として、エイミー化学療法向け展開(抗がん剤投与)において薬事申請済、来年度上市予定となっている。3本目は、エイミーの海外市場拡販となる。エイミーの国内市場規模は60億円である一方で、海外市場は市場規模300億円と拡大余地が大きい。MDRを2024年度取得予定だったが、遅延しており、現在はMDR取得に向けて戦略再構築中となっている。最後の4本目は、新分野新製品開発となる。マイクロポンプの基礎技術の応用により多領域へ展開する方針で、長期的新製品開発への布石としてマイクロポンプ基礎技術への投資を強化していく。内科領域のインシュリンポンプ(糖尿病治療)の市場規模は300億円を超えており、こちらも市場規模は大きい。
そのほか、株主還元では、安定的かつ積極的な利益還元配当性向60%以上の利益還元を実施していく方針である。配当利回りは4%を超えの水準で、業績が底堅い研究開発型医療機器メーカーとして、今後の動向に注目しておきたい。
《HM》
記事一覧
2025/04/06 10:00:個人投資家・有限亭玉介:業績期待の注目バリュー株!今は堅実な投資に注力すべし!【FISCOソーシャルレポーター】
2025/04/06 09:00:南アランドは中長期下落も【フィスコ・コラム】
2025/04/05 17:00:株ブロガー・さなさえ:不安定な相場でバリュー株を狙うならガチンコで強いテーマで攻めます【FISCOソーシャルレポーター】
2025/04/05 15:45:来週の相場で注目すべき3つのポイント:さくらリポート、米トランプ上乗せ相互関税発動、米CPI
2025/04/05 14:03:国内外の注目経済指標:3月米CPIは2月実績を下回る可能性
2025/04/05 14:02:為替週間見通し:ドルは下げ渋りか、米インフレ関連指標が有力な手掛かり材料に
2025/04/05 14:01:新興市場見通し:関税の影響を受けづらい内需系を中心とした押し目狙い
2025/04/05 14:00:米国株式市場見通し:関税ショックでナスダックは下落局面入り
2025/04/05 13:59:国内株式市場見通し:米国株が下げ止まらないなか、日本株は7日にセリングクライマックスを迎えるか?
2025/04/05 13:53:英ポンド週間見通し:伸び悩みか、英中銀は複数回の追加利下げの可能性
2025/04/05 13:52:豪ドル週間見通し:伸び悩みか、米国の相互関税の影響を引き続き警戒
2025/04/05 13:51:ユーロ週間見通し:下げ渋りか、米ドル・円相場を意識した値動きに
2025/04/05 13:50:為替週間見通し:ドルは下げ渋りか、米インフレ関連指標が有力な手掛かり材料に
2025/04/05 13:49:国内外の注目経済指標:3月米CPIは2月実績を下回る可能性
2025/04/05 12:08:国内株式市場見通し:米国株が下げ止まらないなか、日本株は7日にセリングクライマックスを迎えるか?
2025/04/05 12:07:新興市場見通し:関税の影響を受けづらい内需系を中心とした押し目狙い
2025/04/05 12:06:米国株式市場見通し:関税ショックでナスダックは下落局面入り
2025/04/05 10:33:ADR日本株ランキング~ソフトバンクGなどほぼ全面安、シカゴは大阪比1515円安の32245円~
2025/04/05 10:27:4日の米国市場ダイジェスト:NYダウは2231ドル安、貿易摩擦の深刻化懸念や利下げ期待後退で売り加速
2025/04/05 10:00:個人投資家・有限亭玉介:ニンテンドースイッチ2に期待!引き続き堅調なゲーム・IP関連株【FISCOソーシャルレポーター】