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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/03/27 11:03,
提供元: フィスコ
Sイノベーション Research Memo(3):高単価の大規模案件へのシフトなど構造改革が奏功し大幅増益へ
*11:03JST Sイノベーション Research Memo(3):高単価の大規模案件へのシフトなど構造改革が奏功し大幅増益へ
■Sharing Innovations<4178>の業績動向
1. 2024年12月期の業績概要
2024年12月期の連結業績は、売上高5,169百万円(前期比2.2%増)、営業利益239百万円(同92.6%増)、経常利益235百万円(同86.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は137百万円(同302.8%増)となった。
期初に立てた予想は、売上高が5,175百万円、営業利益が280百万円だったが、売上高こそほぼ計画どおりの着地となったものの、営業利益は未達となった。これは、Salesforce新ソリューションの受注時期の遅延や受託事業の整理、第4四半期に実施した来期に向けた体制強化を行ったためである。ただ、DX事業のクラウドインテグレーションにて、受注ルールの適正化、案件管理の徹底、高単価の大規模案件へのシフトなどの構造改革を行った効果によって、大幅増益を確保している。
とりわけ注目したいのは、クラウドインテグレーションにおいて、高難易度・大規模案件を扱うエンタープライズ向けの売上の割合が前年比で1.4倍に増加した点だろう。これによって、エンジニア1人当たりの平均売上も比例する形で前年比1.3倍に増加するなど、利益率のアップに大きく貢献した。今後も大型案件の割合が高まれば、さらに利益率が向上することは想像に難くない。
さらに、目を引いたのは、(一社)ERP Cloud 360コンソーシアムに参画したことである。ここでは、蓄積したSalesforce技術を活かし、新たなクラウドERPの領域としてAIとData Cloudを加えて参入する。そして、システムソリューション、クラウドインテグレーションに続く第3の事業の1つとして推進する考えである。
2. 財務状況
財務面では、総資産の残高が前期末比で133百万円増加し、2,452百万円となった。のれんが106百万円減少した一方、現金及び預金が266百万円増加したことなどが理由である。負債の残高は、前期末比で3百万円減少し、866百万円となった。短期借入金が37百万円、未払法人税等が34百万円増加した一方、流動負債のその他が37百万円、長期借入金が35百万円減少したことによる。
純資産の残高は、前期末比で137百万円増加して1,585百万円となり、その結果、自己資本比率は64.6%と前期末の62.4%から改善した。総じて、貸借対照表上で大きな変動はなく、財務面は引き続き盤石と言える状況である。
3. 2025年12月期の業績見通し
2025年12月期の連結業績は、売上高5,485百万円(前期比6.1%増)、営業利益310百万円(同29.7%増)、経常利益300百万円(同27.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は185百万円(同35.0%増)と増収増益を見込んでいる。
この期の位置付けとしては、前年までに整備した収益構造をベースとして、2025年12月期から始まる中期経営計画を達成するための「再成長期」とし、事業領域の明確化、柱事業のソリューション強化、組織体制のさらなる強化──この3点を達成すべき事項として掲げている。さらに、主要課題から成るKSF(Key Success Factor)を設定、これを堅実に獲得するために「パートナリング強化」をテーマにするという。加えて、新規領域としてコンサル、ERP、マーケティング・テクノロジー、データ、セキュリティ領域の立ち上げを推進する方針を示している。
なお、事業別の見通しとして、DX事業が売上高5,050百万円(前期比6%増)、セグメント利益725百万円(同47%増)、PF事業が売上高436百万円(同3%増)、セグメント利益58百万円(同26%増)を計画している。
全体として、利益面では1)上期に採用活動を行うこと、2)前期に受注したSalesforce新ソリューション案件で外注比率が高まること、3)上期で採算悪化案件を収束させること──などから、上期の利益が抑えられ、下期にかけて利益が増えていく計画としている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)
《HN》
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