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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/03/24 16:16,
提供元: フィスコ
フルテック Research Memo(6):2024年12月期はリニューアル部門・建具関連事業がけん引し増収
*16:16JST フルテック Research Memo(6):2024年12月期はリニューアル部門・建具関連事業がけん引し増収
■フルテック<6546>の業績動向
1. 2024年12月期の業績概要
フルテック<6546>の2024年12月期の連結業績は、売上高13,813百万円(前期比8.1%増)、営業利益612百万円(同36.7%増)、経常利益677百万円(同36.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益457百万円(同91.4%増)となった。売上高は過去最高を更新し、営業利益以下の各段階利益は2ケタの大幅増益となった。選別受注などの結果、売上高は期初業績予想を若干下回ったが、利益は予想を大きく上回った。売上高は、自動ドア関連事業、建具関連事業とも大型物件の新規受注が増加した。自動ドア関連事業は、注力しているリニューアルの受注が同11.1%増と2ケタの伸びを維持した。また、連結子会社化したワイズ・コーポレーションの売上が加わり、その他事業は同48.5%増と伸長した。損益面では、利益率の高いリニューアル売上の増加に加えて、選別受注・採算管理の徹底や、仕入価格上昇に対する価格転嫁の効果により、売上総利益率は33.7%と前期から2.0ポイント改善し、売上総利益は同15.0%増となった。販管費は、昇給、期末賞与109百万円支給などの人的資本投資増、M&A関連費用の発生などに、ワイズ・コーポレーションの販管費が加わり、同12.3%増となったが、売上総利益が同605百万円増えたことで、営業利益以下の各段階利益が伸長した。特に、採算の厳しかった建具関連事業において選別受注・採算管理の強化が奏功し、セグメント利益が同533.8%増となったことが大きく貢献した。
2. 事業セグメント別動向
(1) 自動ドア関連事業
売上高は8,437百万円(前期比5.8%増)、セグメント利益は2,184百万円(同8.5%増)と増収増益となった。新規部門は、販売台数が7,890台(同267台減)となったが、大型物件の増加や販売単価の上昇により、同7.1%の増収となった。メンテナンス部門は、保守契約台数が92,048台(同1,340台増)、同1.9%の増収となった。リニューアル部門は、取替台数が6,745台(同466台増)となったことに加え、販売単価も上昇した結果、同11.1%の増収となった。セグメント利益は、大型物件の計上や販売単価の上昇、ストック収益となるメンテナンス売上や、利益率の高いリニューアル売上の増加が寄与した。
(2) 建具関連事業
売上高は4,392百万円(前期比6.0%増)、セグメント利益は307百万円(同533.8%増)と増収・大幅増益となった。大型物件の増加が寄与し、増収となった。セグメント利益は、選別受注や採算管理の徹底及び仕入価格上昇に対する価格転嫁の効果により、利益率が改善した。
(3) その他事業
売上高は983百万円(前期比48.5%増)、セグメント損失は33百万円(前期は46百万円の利益)と増収減益となった。前期に計上したセキュリティゲートの大型物件(「北海道エスコンフィールド」へのゲート納入)の反動減があった一方、連結子会社化したワイズ・コーポレーションの売上が通年で加わったことにより、増収となった。セグメント損益は、M&A関連費用25百万円の計上やワイズ・コーポレーションの減収の影響などにより、損失を計上した。
3. 財務状況と経営指標
2024年12月期は、税金等調整前当期純利益684百万円、減価償却費198百万円などにより、営業活動によるキャッシュ・フローは753百万円の収入となった。一方、仕掛品の減少により棚卸資産が404百万円減少したが、売掛債権が103百万円増加、仕入債務が509百万円減少した結果、必要運転資金は208百万円増加した。投資活動によるキャッシュ・フローは、ワイズ・コーポレーションの株式取得による支出199百万円、有形固定資産の取得による支出108百万円などを、定期預金の払戻による収入229百万円、保険積立金の解約による収入137百万円などで賄い、66百万円の支出にとどまった。財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支払額166百万円、長短借入金の返済(ネット)332百万円により、503百万円の支出となった。これらの結果、2024年12月期末の現金及び現金同等物は前期比183百万円増加し、2,816百万円となった。
資産合計は12,231百万円となり、前期末比233百万円増加した。流動資産が53百万円、固定資産が180百万円それぞれ増加した。固定資産は、のれんが86百万円増加したほか、投資有価証券、繰延税金資産などが増加した。一方、負債では長短借入金が50百万円減少した。キャッシュ・フローでは382百万円返済しているが、ワイズ・コーポレーションの連結子会社化により、残高が増加している。純資産合計は6,685百万円となり、同279百万円増加した。親会社株主に帰属する当期純利益の計上により457百万円増加した一方、配当金の支払いにより166百万円減少した。資産合計が大きく増えたが、大幅な増益効果もあり、自己資本比率は54.7%と前期から1.3ポイント改善し、財務の安全性・健全性はさらに高まった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)
《HN》
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