トップ ・ かごを見る ・
ご注文状況
・ このページのPC版
フィスコ投資ニュース
配信日時: 2024/09/19 14:03,
提供元: フィスコ
ファンペップ Research Memo(3):製薬企業とライセンス契約し、収益を得るビジネスモデル
*14:03JST ファンペップ Research Memo(3):製薬企業とライセンス契約し、収益を得るビジネスモデル
■会社概要
3. ビジネスモデルとリスク要因
(1) ビジネスモデル
ファンペップ<4881>は大学発の創薬ベンチャーとして、機能性ペプチドの研究成果のなかから実用性の高いプロダクトについて、製薬企業やアカデミアなどと共同研究を行い、シーズをインキュベーションし、製薬企業などに実用化への橋渡しを行う役割を果たしている。開発ステージの第2相臨床試験までを自社で行うことを基本にしており、多額の開発費用を要する第3相臨床試験は製薬企業などとライセンス契約を締結することで進め、契約一時金や開発の進捗に応じて得られるマイルストーン収入、上市後の製品売上高に対して一定料率で掛かるロイヤリティ収入を獲得するビジネスモデルとなる。ただ、抗体誘導ペプチドについては標的タンパク質や作用機序が抗体医薬品で明らかとなっているため、第1相臨床試験の段階で中和抗体の産生状況などのデータを取得できればある程度の成功確率が読める。これにより一般のケースと比較して、ライセンス契約の締結タイミングが早くなる可能性もある。
臨床試験の規模や期間は対象疾患などによって異なるが、第1相から第3相試験までおよそ3〜7年程度かかると言われている。臨床試験の結果が良好であれば規制当局に製造販売の承認申請を行い、おおむね1年余りの審査期間を経て問題がなければ承認・上市といった流れとなる。現在は開発ステージのため損失が続いているが、開発品が上市され一定規模の売上に成長すれば利益化も視野に入ってくる。
(2) リスク要因
同社の事業リスクとしては、大きく2点挙げられる。1つ目のリスクとしては医薬品研究開発の不確実性であり、特定の開発品への依存度が高く、研究開発の延期や中止となった場合に経営状態にマイナスの影響を与えるリスクがある。こうしたリスクへの対応策として、同社はプラットフォーム技術「STEP UP」を活用した創薬活動により、2年に1品目のペースで新規開発品を創製し開発ポートフォリオを充実する方針である。通常の創薬ではターゲットの探索に時間がかかるため新規開発品の創製期間は3〜5年と言われているが、抗体誘導ペプチドの場合は既存の抗体医薬品と同じターゲットで開発を行うため創製期間は約2年と短く、この点は優位点として挙げられる。
2つ目のリスクとしては特定の提携契約への依存度が高い点にあり、契約終了時に収益計画に影響を与えるリスクがある。この対応策として、同社は共同研究プロジェクトをライセンス契約に発展させることや、新規提携契約を増やしていくことで、特定の提携契約への依存度を低減する方針である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
記事一覧
2024/11/10 09:00:怒れるポンド【フィスコ・コラム】
2024/11/09 17:00:株ブロガー・さなさえ:トランプ米大統領再選で株高に期待大!大統領関連株に注目株は?【FISCOソーシャルレポーター】
2024/11/09 16:30:来週の相場で注目すべき3つのポイント:総理大臣指名選挙、米消費者物価コア指数、米小売売上高
2024/11/09 14:31:米国株式市場見通し:主要3指数そろって高値更新も貿易摩擦には警戒
2024/11/09 14:31:国内株式市場見通し:日経平均の上値は重い、引き続き企業決算に関心が集中
2024/11/09 14:31:国内外の注目経済指標:日本の7-9月期GDP成長率はプラス予想
2024/11/09 14:29:為替週間見通し:ドルは伸び悩みか、日本の円安牽制が重石に
2024/11/09 14:29:新興市場見通し:主力銘柄の決算が本格化、グロース市場250指数は25MA突破の攻防
2024/11/09 14:20:英ポンド週間見通し:もみ合いか、英追加利下げ観測後退でポンド売り抑制も
2024/11/09 14:19:豪ドル週間見通し:下げ渋りか、10月失業率に注目
2024/11/09 14:18:ユーロ週間見通し:伸び悩みか、日本の7-9月期GDPが手掛かり材料に
2024/11/09 14:17:為替週間見通し:ドルは伸び悩みか、日本の円安牽制が重石に
2024/11/09 14:15:国内外の注目経済指標:日本の7-9月期GDP成長率はプラス予想
2024/11/09 14:14:国内株式市場見通し:日経平均の上値は重い、引き続き企業決算に関心が集中
2024/11/09 14:12:新興市場見通し:主力銘柄の決算が本格化、グロース市場250指数は25MA突破の攻防
2024/11/09 14:11:米国株式市場見通し:主要3指数そろって高値更新も貿易摩擦には警戒
2024/11/09 10:00:個人投資家・有限亭玉介:トレンドの明暗を分ける決算期を後目に強いチャートを築く銘柄に注目中【FISCOソーシャルレポータ
2024/11/09 09:06:8日の米国市場ダイジェスト:NYダウは259ドル高、成長期待高まる
2024/11/09 09:05:ADR日本株ランキング〜ゆうちょ銀行など全般売り優勢、シカゴは大阪比365円安の39135円〜
2024/11/09 08:29:NY債券:米長期債相場は強含み、イールドカーブはフラットニング