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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/05/13 12:35, 提供元: フィスコ

後場に注目すべき3つのポイント〜米中通商交渉の進展を受けて38000円台を回復

*12:35JST 後場に注目すべき3つのポイント〜米中通商交渉の進展を受けて38000円台を回復
13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は大幅高で4日続伸、米中通商交渉の進展を受けて38000円台を回復
・ドル・円は軟調、利益確定売りで
・値上り寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファーストリテ<9983>

■日経平均は大幅高で4日続伸、米中通商交渉の進展を受けて38000円台を回復

日経平均は大幅高で4日続伸。前日比652.60円高(+1.73%)の38296.86円(出来高概算12億2000万株)で前場の取引を終えている。

12日の米国市場は上昇。ダウ平均は1160.72ドル高の42410.10ドル、ナスダックは779.42ポイント高の18708.34で取引を終了した。中国との協議で90日間の一時的関税率大幅引き下げで合意したとの声明を受け、対中貿易摩擦の深刻化懸念が緩和し、寄り付き後大幅高。トランプ大統領が中国と最終的には通商協定で合意すると自信を表明し、終日買戻しが先行した。終盤にかけ上げ幅を拡大し終了。

米国株の大幅高や為替が1ドル148円台と円安ドル高が強まったことなどを材料に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。輸出関連銘柄を中心に買われたことで、日経平均は寄付きから38000円台を回復。2月21日以来の水準まで上げ幅を拡大する場面がみられた。決算発表銘柄への個別物色も広がったことから、プライム市場の売買代金は3兆円台まで膨らんだ。

日経平均採用銘柄では、米中通商交渉の進展を材料に、安川電機<6506>、SMC<6273>、ファナック<6954>など中国関連銘柄が買われたほか、米アップル新機種値上げ観測報道を受けて、太陽誘電<6976>も上昇。また、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株も買われた。このほか、住友ファーマ<4506>、第一三共<4568>、ヤマハ<7951>、三菱UFJ<8306>、ソシオネクスト<6526>、デンカ<4061>などが上昇した。

一方、経営成績などに著しい影響を与える事象があると発表したシャープ<6753>は大幅安となった。また、円安が進行したことでニトリHD<9843>、ニチレイ<2871>、アサヒ<2502>など円高メリット銘柄も売られた。このほか、大林組<1802>、清水建設<1803>、大成建設<1801>、鹿島建設<1812>など建設株がさえない。

業種別では、海運、銀行、その他製品、医薬品、倉庫・運輸などが上昇した一方、水産・農林、石油・石炭、建設、電気・ガス、不動産などが下落した。