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イベント投資とIPO投資

業績に注目した方法

 この業績に注目した方法は文字通り、上場企業の業績に注目して投資することです。

 上場企業は年間単位で事業計画を立てており、年間計画に対しての業績の進捗を四半期ごとに発表する義務があります。その中で、事業が好調で計画よりも早くに目標売上や利益を達成する企業があります。そのような業績が好調な企業は、決算を迎える前に業績予想を上方修正します。(上方修正を公開せずに決算で上振れした数字を発表するケースもあります)。上方修正が発表されると、その企業は注目されます。

 また、業績が安定して売上高が増収、経常利益が増益の企業であれば、仮に初値が公募価格に対して低調であっても上場後に循環物色されるケースがありますので、IPOの業績を確認する際は上場年の前期・前々期の業績を確認することをお勧めします。

 下記はウイングアーク1st(4432)が上場時に発表した決算資料です。

ウイングアーク1st(4432)

 2021年2月期は売上高180億円(前年同期比3.6%減益)、営業利益33億円(前年同期比42%減益)でした。同社は東証一部へ上場したのが2021年3月ですので、2022年3月期の事業計画を見ると売上高190億円(5.6%増収)、営業利益58.8億円(78.2%増益)となっています。私は東証一部上場に伴うTOPIX買いと同社の業績や事業内容を確認して売買しました。

※東証一部上場に伴うTOPIX買いは 前回のコラム で取り上げています。

ウイングアーク1st(4432)

 同社は東証一部上場ということもあって、上場後は1900円〜1950円で推移していましたが、4月に入ってからは再評価されてきました。TOPIX採用のイベントも意識されたと思いますが、一時2705円まで値上がりしました。

 いかがでしょう。今回はIPOのセカンダリーを中心にご紹介致しましたが、IPOのセカンダリーについては他にも様々な手法がございます。IPOは上場後にパターン化した値動きをする傾向がありますので、私は毎年行っています。また、機会がございましたらご紹介いたします。


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著者紹介 柳橋義昭

柳橋義昭 証券会社在籍時に営業、ディーラー、インターネット株式投資部門の立ち上げを行い、 証券会社でのIPO業務や企業分析の経験を活かし、2008年に投資手法を確立。 その後は毎年、投資を実践し、自身でも成果をあげ、これまで述べ50,000人の投資家に自身の投資手法を伝授。 現在は合同会社Willowの代表として活動中。 著書に『安定的に利益を出せる 先回りイベント株投資』、『いつでも、何度でも稼げる! IPOセカンダリー株投資』(すばる舎)。 証券外務員資格一種保有。

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