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ギリシャの財政問題を発端とする欧州信用不安が再燃するなか、対岸の火事ではない日本の財政問題。ある意味、日本のほうがギリシャより深刻な問題といえます。
その財政問題に直結する日本国債。この本は、日本国債先物を取り上げたタイムリーな本であると思います。内容は、日本国債先物(JGB先物)の教科書的ともいえるもので、債券の基礎知識や日本国債、JGB先物についてわかりやすく説明してあります。反面、トレーディングのテクニックの詳細を求める人には、物足りないかもしれません。
個人的に思ったのは、JGB先物はともかくとして、ミニJGBが開店休業中というのが 残念だということ。ネット証券も扱っていないとのことで、なぜ?というのが本音です。
著者は、JGB先物の価格データーや情報を手に入れる環境にないことを原因に挙げていますが、これは、ネット証券が努力すればそれ程困難なことではないと思えます。皆さん、どう思われます?(現在のネット証券のトレードツールを見る限り、出来ないとは思えないのですが。)
投資対象として、ミニJGBは魅力があると思います。今後、多数の本が出版されることとJGB先物(ミニJGBを含めて)市場が個人投資家に普及することを願っています。
ロンリートレーダー
一応、T・noteやT・bondのチャートはなんとなく見ていましたが、今まで国内の債券・国債・JGB先物については、なかなかわかりやすい、実践上の書籍が見当たりませんでした。
本書は「入門」というタイトル通り、債券・国債・JGB先物は、たいへんわかり易く書かれていて、数回読むと基礎知識は、だいたい理解できました。
4章〜5章はJGB先物についてでおよそ本書の半分のページが割かれており、4章は「JGBの仕組み」、5章は「JGB先物市場を知る」が書かれていてやはりわかり易く書かれていますので基礎知識は理解できました。
5章が特に勉強になり、著者が債券現物やJGB先物のディーリングを担当されていたことから、実践上の貴重な知識は取引対象が他のものであってもたいへん重要だと思いましたので、これから勉強していきたいと思います。
素人ながら調べてみますと、2010年5月現在、JGB先物をネット取引できる業者は見付からず、シンガポールのJGBminiをネット取引できる業者が1社のみでした。残念ですが、ぜひともネット取引できる取り扱い業者が増えて欲しいと思います。
債券、国債、JGB先物を勉強するのに、最初の1冊としてとても良書でした。
30代 投資家
銀行ディーラー時代に著者のサイトを活用していたことを思い出した。確かに、FX、株や株先に比べてJGBは知られていない。ミニ版ができても、その取引量も伸びていない。しかし、財源がひっ迫している日本において、JGBの動きにもっと注意をむけるべきだろう。日本の株式市場はアメリカの株式市場の影響を受けている。その米株に影響を与えているのが米国債である。日本にも同じような相関が存在しているが、ここ数年、続いているゼロ金利政策のため、その影響度が弱まっている。しかし、このままの状態が続くかわからない。そこで、日本国債の仕組みやJGB先物概要を学んでおく時期にきていると思う。日本国債先物を知るのに役立つ一冊!
【記】なりた・ひろゆき氏
個人投資家にとって日本国債先物は非常にとっつきにくい金融商品の一つである。取り扱う証券会社の少なさ、書籍などでの情報の少なさのためである。 そういった状況の中で本書が発売されたことは、喜ばしいことである。
個人の参加者が少ない市場ならば、何かしらのパターンや優位性を見つけられるのではないかと思い、日本国債先物に興味を持った自分にとって必要な知識を十分知ることができたが、ただ一点、残念だったのは儲かる方法については、よくある本に書いてあるものと同じで特に役に立つものではなかったことだ。
儲かる方法については自分自身で試行錯誤するのは当たり前のことだが、もう少し開示してくれるか、いっそのこと何も書かないほうが良かったのではないだろうか。
20代 ひろ
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