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「サヤ取り入門」とあるが、本書は基本的にはCFDの入門書ととらえてよい。
全般に平易な文章でのわかりやすい記述で、内容は初心者でも理解しやすい。本書 の前半部分の内容がわかりずらいのであれば、別にさらに初心者向けの入門書を先に 読み理解した方がいいだろう。
CFDは、その言葉の意味からとらえれば「第二のFX」というよりも、CFDの 一つとしてFXがあり、株式指数や個別銘柄についても同様のものがあるというのが 正しいだろう。
個人的には、これは個別銘柄のリスクヘッジ的な形で利用する可能性がある。
ただ、相対取引のFXと同様、CFDの利益はは基本的には雑所得に分類され、多 くの利益が出た場合は、株式売買と比較して税率は高くなり、損失が出た場合も、他 の利益と相殺することはできない。この点はCFDを本格的に利用しようとする場合 は相当に不利な点となる(FXはくりっく365があるが)。
東京金融取引所が指数のCFDを取り扱うようになった場合はくりっく365と同 様の扱いとなると思われる。ただ、いきなり東京金融取引所が個別銘柄のCFDまで 扱うようになるとは思われないが(海外の指数などは可能性が高いようだ)。
示されている戦略は通常の株式投資の場合でも見られるもので、特に目新しさは感 じなかったが、本書はCFDの包括的な入門書としては、丁寧でありわかりやすい。 この意味では良書と言えるだろう。ただ、実際にCFDを利用するかどうかはよく検 討することが必要だろう。
ふしみん、40代、公務員
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