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ファンドマネージャー歴２０年の著者が贈る「運用の知恵」。 株式投資などの投資で成果が出ていない投資家に贈る「負けな い」運用法が書いてあります。 資産総額や年齢により、株や債券の投資比率が異なることが書 いてあります。さらに、株の中でも高配当株、買収価値のある 株、成長性のある株にそれぞれ分けて投資することが大事であ ると述べています。 この分散投資の考え方は大いに参考になるでしょう。 同じ株であっても、攻めの投資と守りの投資があるということ です。
まず、高配当株に投資する注意点としては、セクターの分散や 、投資タイミングの分散、また減配銘柄に投資しないための知 恵など、いろいろと参考になることが書いてあります。減配リ スクのチェックシートは、いざ投資する際には、役に立つので はないでしょうか。
買収価値のある株については、買収ターゲットが資産価値のあ る株から収益力がある株へとシフトしていくだろうということ が述べられています。この収益性のある割安株というのが、実 は、あのホンダや新日鉄だというのは、意外だといえば意外な ように感じました。普通はこれだけメジャーな銘柄なら、とっ くに適正価値に株価がすでに上がっているというのが常識とし て考えられますが、諸事情により割安に放置されているという のが、２００６年の現状です。
成長株への投資は、いわゆる新興市場で増益率もかなり高い銘 柄への投資を薦めているのではなく、成長率は低くても、安定 して成長する銘柄への投資を薦めています。長期的に安定した 株式の成績をあげるためには、後者は、いい投資法かもしれま せん。 成長株の３条件とは、高い市場成長性、高い市場シェア、高い 参入障壁とありますが、実際にこの３つを満たす企業を探すの は、けっこう大変かもしれないと思いました。
また、短期トレードに気をつけることとして、簡単なテストを 行っていますが、そのテストの結果は、ある意味意外な結果と なっています。その結果によっては、自分で気を引き締めてか からないといけないかもしれません。
そして、最後のページのほうには、それぞれのセクターの特徴 がわかりやすく簡潔に書いてありますので、とても参考になる と思います。
全体的に、文章がわかりやすく、また、投資法も個人でまねで きることが多いので、堅実に投資で利益をあげたい人には、と くに参考になる本だと思います。
(bblue、30代、会社員)
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