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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/05/08 16:50,
提供元: フィスコ
8日の中国本土市場概況: 上海総合0.3%高で3日続伸、銀行・保険が上げ主導
*16:50JST 8日の中国本土市場概況: 上海総合0.3%高で3日続伸、銀行・保険が上げ主導
8日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比9.33ポイント(0.28%)高の3352.00ポイントと3日続伸した。3月27日以来の高値水準を回復している。
中国経済対策の期待感が引き続き支えとなる流れ。中国人民銀行(中央銀行)の総裁は7日の記者会見で、利下げなど10項目にわたる「金融政策パッケージ」を発表した。そのほか、中国国家金融監督管理総局の局長は、保険会社の運用枠拡大などで株式市場の安定化措置を実施すると予告している。
ただ、上値は限定的。貿易問題を巡り米中は閣僚級協議を週内に始める予定だが、その交渉は難航し、長期化するとの見方が強まっている。トランプ米大統領は7日、中国との通商交渉を進展させるために関税を先行して引き下げるつもりはないと言明した。指数は安く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
銀行・保険株が上げを主導。興業銀行(601166/SH)と上海浦東発展銀行(600000/SH)がそろって2.3%高、招商銀行(600036/SH)が1.9%高、中国太平洋保険(601601/SH)が1.6%高、中国平安保険(601318/SH)が1.5%高で引けた。
軍需産業株も物色される。航空機開発・製造・販売の中航瀋飛(600760/SH)が5.8%、航空宇宙製品の江西洪都航空工業(600316/SH)が3.5%、衛星・ロケット用システムの航天時代電子(600879/SH)が3.3%、航空宇宙・防衛電子製品の中航航空電子系統(600372/SH)が2.6%、航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)が2.1%ずつ上昇した。インドとパキスタンの紛争が激化するなか、中国からの武器輸出が拡大するとの思惑が広がっている。中国から戦闘機を含む幅広い防衛装備を輸入するパキスタンは、中国製の戦闘機「殲-10C(J-10C)」を使用し、インド空軍機を撃墜したと報じられた。深セン上場で「殲-10C」を製造する中航成飛(302132/SZ)は20.0%高(ストップ高)と続伸している(前日は17.1%高)。そのほか、消費関連株、自動車株、医薬株、公益株、証券株なども買われた。
半面、産金株はさえない。赤峰黄金(600988/SH)が2.8%、中金黄金(600489/SH)と山東黄金(600547/SH)がそろって2.4%、紫金鉱業集団(601899/SH)が1.6%ずつ下落した。海運株、エネルギー株、素材株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.01ポイント(0.01%)高の260.10ポイント、深センB株指数が2.94ポイント(0.25%)高の1187.21ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)
《CS》
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