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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/02/07 18:03, 提供元: フィスコ 7日の香港市場概況:ハンセン1.2%高で続伸、AI物色続く*18:03JST 7日の香港市場概況:ハンセン1.2%高で続伸、AI物色続く7日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比241.92ポイント(1.16%)高の21133.54ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が93.72ポイント(1.22%)高の7784.07ポイントと続伸した。ハンセン指数は昨年10月10以来、約4カ月ぶりの高値水準を回復している。売買代金は2463億7280万香港ドルに拡大した(6日は1784億4660万香港ドル)。 投資家のリスク選好が強まる流れ。中国経済対策の期待感が根強いほか、人工知能(AI)産業が拡大するとの見方も支えとなっている。浙江省杭州市のスタートアップ企業、杭州深度求索人工智能基礎技術研究有限公司(DeepSeek)が低コストで高性能な生成人工知能(AI)を開発したことが引き続き注目材料となった。今夜(日本時間22時30分)の米雇用統計や9日の中国物価統計など米中指標の発表を前に、朝方は安く推移する場面がみられたものの、指数は程なくプラスに転じ、上げ幅を徐々に広げた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が8.0%高、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が7.8%高、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が7.6%高と上げが目立った。ほか、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(レノボ:992/HK)が6.3%高。DeepSeekの生成AIを自社AIアシスタント「小天」に導入したと発表したことも刺激材料となっている。聯想株は2015年6月以来、約9年8カ月ぶりの高値で取引を終了した。通信機器・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が4.7%高。同社の雷軍・最高経営責任者(CEO)が7日、電気自動車(EV)の生産能力増強を検討していると述べたことなどが好感された。上場来高値を再び更新している。 クラウドやソフトウエアなどのAI関連も高い。金蝶国際軟件集団(268/HK)が14.8%、微盟集団(2013/HK)が10.7%、中軟国際(354/HK)が5.0%ずつ上昇した。そのほか、自動運転向けAIチップを開発販売する黒芝麻智能国際HD(2533/HK)が37.6%高、地平線(9660/HK)が10.4%高、AI搭載製品も販売する協働ロボットメーカーの深セン市越疆科技(2432/HK)が6.8%高。創設者の王寧氏が社内向け文書で「AIに全力を注ぐ」と表明したことを材料に、フィットネス事業のKEEP(3650/HK)も4.5%高と値を上げた(前日は32.1%高)。 中国不動産セクターも物色される。世茂集団HD(813/HK)が8.2%高、融創中国HD(1918/HK)が7.0%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.8%高、万科企業(2202/HK)が3.8%高で取引を終えた。 半面、医薬関連の銘柄は安い。永泰生物製薬(6978/HK)が6.1%、国薬HD(1099/HK)が3.3%、百済神州(6160/HK)が2.1%、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)と中国神威薬業集団(2877/HK)がそろって2.0%ずつ下落した。 一方、本土市場も続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.01%高の3303.67ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。不動産、消費関連、医薬、インフラ関連、資源・素材、証券・保険、公益なども買われた。半面、銀行は売られている。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |