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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/07/01 15:05, 提供元: フィスコ ダイナムジャパンHD Research Memo(5):有利子負債の返済が進み、財務体質はやや改善*15:05JST ダイナムジャパンHD Research Memo(5):有利子負債の返済が進み、財務体質はやや改善■ダイナムジャパンホールディングス 2. 財政状態 2025年3月期末の資産合計は前期末比16,659百万円減少の349,386百万円となった。主な増減要因を見ると、借入金の返済により現金及び預金が14,085百万円減少したほか、減価償却の進展で航空機資産が4,131百万円、遊技機の資産が3,533百万円それぞれ減少した。一方で、その他有形固定資産が2,535百万円、使用権資産が1,014百万円、リース債権が1,790百万円それぞれ増加した。使用権資産の増加は、賃借不動産の再契約によるものである。 負債合計は前期末比16,507百万円減少の218,050百万円となった。リース負債が1,636百万円増加した一方で、有利子負債が13,250百万円減少したほか未払金・未払費用が3,742百万円減少した。また、資本合計は同152百万円減少の131,336百万円となった。当期利益の計上と配当金支出により利益剰余金が527百万円増加した一方で、その他資本構成要素が689百万円減少した。 キャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが52,725百万円の収入となった一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが40,709百万円の支出(うち、有形固定資産取得で42,840百万円)となり、フリー・キャッシュ・フローは12,016百万円の収入となった。また、財務活動によるキャッシュ・フローが借入金の返済や配当金支出により26,119百万円の支出となった結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比14,085百万円減少の36,024百万円となった。 自己資本比率は有利子負債の減少を主因として前期末の35.9%から37.6%に上昇し、財務体質はやや改善した。ただ、2026年3月期中に航空機を2機購入する予定であるため、借入金の増加が見込まれる。航空機購入にかかる借入金は、全額ノンリコースローン(非遡及型融資)の形態をとっている。このため返済については航空機リース事業のキャッシュ・フローを原資とし、その範囲以上の返済義務を負わない契約とすることで借入に伴うリスクを軽減している。航空機リース事業は利回りが安定しており、主力のパチンコ事業も回復基調が続いていることから財務面でのリスクは低く、中長期的に改善傾向が続くものと弊社では見ている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》 記事一覧 |