強気でも弱気でも横ばいでも機能する高リターン・低ドローダウン戦略

「市場は予測できないが」

強気でも弱気でも横ばいでも機能するシステムと聞けば、リテラシーのあるトレーダーならうさん臭く感じるに違いない。私も本書のタイトルを見て、そんなウマい話があるわけないだろうと感じざるを得なかったが、読み進めるうちに真っ当な手法を書いた本であることを痛感した。

長期、短期、買い、売りの無相関なシステムを組み合わせることで、市場の動きに関わらず収益を上げる手法には説得力を感じた。一つのシステムがダメでも、あとのシステムが補うという発想は単純だが、言うは易く行うは難し。知的にタフで、熟練したトレーダーでないと難しいかもしれないが、自分に落とし込めるモノがあれば、それだけをトレードに生かしていけば、パフォーマンスは上がっていくと思われる。

市場の動きに左右されないアプローチは、非常に興味深いものであった。

読み手を選ぶ本かもしれないが、得るものは絶対にある1冊であると言えよう。

のんびり投資家
会社員　個別株11年

自分の相場観やトレード方針が外部情報や他人のコメントに左右され、不安や恐怖感に耐えられず、自分の感情に打ち勝てず、後で後悔することは良く経験する。

この本は、情報が氾濫する現代において、メンタルを鍛えることを説くのではなく、強気相場、弱気相場、横ばいでの複数の無相関システムを同時にトレードすることで、どんな市場状態の時でもお金を稼ぎだすシンプルな手法を解説する非常に有益な本である。特に初心者には大変参考になると思われる。

炎のディーラー　投資歴26年

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